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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻4号

1991年04月発行

今月の臨床 月経とその異常

月経とその発来のメカニズム

3.間脳—下垂体—卵巣系ホルモンと月経

著者: 青野敏博1

所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.388 - P.390

文献概要

 規則正しい月経が認められるためには,視床下部—下垂体—卵巣系で作られた内分泌機能環が円滑に作動し,子宮内膜がこれに良好に反応する必要がある。視床下部—下垂体—卵巣系の内分泌調節機構は,下垂体—甲状腺系や下垂体—副腎皮質系に比し,大変複雑である。その主なものを挙げると,①ほぼ28日型の周期性があり,②下垂体はFSHとLH,卵巣はestrogenとprogesteroneの2種の作用の異なったホルモンを分泌し,両者の作用はある時は助け合い,また別の時は相反することがあり,③卵巣では卵胞の発育,排卵,黄体の形成退縮と形態上の変化を伴い,このこととホルモン分泌が連動しており,④estrogenとLHの間にポジティブフィードバック関係が成立することなどがある。
 以下には,視床下部,下垂体および卵巣におけるホルモン分泌の月経周期性変化とその役割について解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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