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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻4号

1991年04月発行

今月の臨床 月経とその異常

月経とその発来のメカニズム

6.月経血の成分と性状

著者: 石津日出雄1

所属機関: 1岡山大学医学部・法医学

ページ範囲:P.398 - P.400

文献概要

月経血の成分
 月経血とは,一定の周期で反復放出される子宮体内膜からの血性分泌物のことである。月経血は大部分血液のように思われているが,血液の含有率は個人により大きく異なっており,全血比にして1.6〜81.7%,平均36.1±3.6%である1)。大まかに言って血液は約40%位である。子宮内避妊器具を用いている女性では,血液含有率は高い。血液以外の分泌物の主要なものは子宮体組織液であるが,腟液,頸管粘液,子宮内膜の崩壊した組織片,腟上皮細胞,細菌などを混じている。月経血には特有の臭気があるが,これは血液の分解,外陰部の皮脂腺の分泌物などの混合による2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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