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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻4号

1991年04月発行

今月の臨床 月経とその異常

月経異常—その鑑別と治療

29.月経前緊張症候群

著者: 林方也1

所属機関: 1永寿総合病院産婦人科

ページ範囲:P.462 - P.463

文献概要

 premenstrual syndrome PMSないしtension PMTとよばれ,30代より閉経前婦人の月経前数日〜10日に周期的に発来する表1の如き不定愁訴症候群であるが,人種別差異もあり,本邦では,憂うつ,疲れ,いらいら,気分変化,精神緊張,腹部肥大,食欲亢進の順に多くみられる。1931年Frank1)による15例が初めて報告されたが,軽症は除外される傾向から諸家5〜40%とその頻度はさまざまであり,実際に受診する患者はそのうち数%である。本症は年齢および出産回数がふえるにつれて増加し,さらにストレス,妊娠中毒症の既往,糖や食塩の過剰摂取,運動不足の婦人に重症例も含めて多くみられる2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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