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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻5号

1991年05月発行

今月の臨床 更年期障害

更年期の症状をどう把えるか

15.いらいら,不眠

著者: 矢本希夫1

所属機関: 1和歌山医科大学産科婦人科学講座

ページ範囲:P.550 - P.551

文献概要

 更年期は性成熟期(生殖可能期)より老年期(生殖不能期)への移行期と考えられ,その期間については,個人差はあるが,月経周期が不順になり始めた頃(約45歳)より始まり,閉経(約50歳)を通過して,卵巣からのエストロゲン分泌の停止(子宮や腟などの性器の萎縮の出現)までの期間(約45〜55歳位)であろう。40歳代から50歳代後半までの年代は,一般的にも中年あるいは人生の節目の世代として社会的あるいは家庭的に重要な役割を担わされているとともに,それだけに多くのストレスに曝されている。このように,更年期は卵巣機能の衰えに代表される生殖内分泌学的変化と個人の性格構造に基ずいた心理的因子,社会・家庭的環境要因を背景として,身体的・精神的な異常が徐々に,時には急速に現れる時期と言える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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