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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻5号

1991年05月発行

今月の臨床 更年期障害

更年期の症状をどう把えるか

18.腰痛,関節痛

著者: 植村次雄1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.558 - P.559

文献概要

更年期にみられる腰痛,関節痛
 更年期障害は更年期にみられる不定愁訴症候群で,症状としては“ほてり”(hot flush),発汗,寒気,“いらいら”などの血管運動症状,めまい,不眠,神経質,抑欝などの神経精神症状,腰痛,関節痛などの運動器官障害症状などである。更年期(閉経期および閉経後)におけるもう一つの臨床的所見は内因性エストロゲン減少に伴う症状や徴候で,性器の萎縮,尿路系の萎縮,虚血性心疾患,骨粗鬆症などである。従って,更年期に現れる腰痛,関節痛には更年期障害としてのものと,骨粗鬆症,更に骨の変形など器質的変化を伴うものがある。しかし,実際にはこの他,明かな原因疾患が認められず,筋の疲労や不良姿勢などが原因と考えられる“いわゆる腰痛症”が多く存在する(表1)1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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