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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻7号

1991年07月発行

雑誌目次

今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価 心拍数

1.NST,ホームテレメトリー

著者: 原量宏

ページ範囲:P.760 - P.762

 胎児のwell beingの評価法として,NSTはその高い信頼性により臨床に広く普及している。NSTでは胎児心拍数と胎動にくわえ子宮収縮も検出するので,早産の予防にも役立つ。また最近はNSTの自動診断や,電話回線を用いた妊婦の在宅管理も試みられており,今後の妊娠管理法は大幅にかわると思われる。

2.音刺激テスト—FASテスト

著者: 竹村秀雄

ページ範囲:P.764 - P.765

 胎児診断に広く用いられている胎児心拍数図(CTG)はfalse negativeが少ないため胎児のwell beingを確認する方法として優れている。ただfalse positiveが多く,NSTとして用いる場合は長時間を要することが多い(図1)。
 音刺激テスト(fetal acoustic stimulation test:FAS-testまたはvibro acoustic stimulation test:VAS-test)はCTG検査に際し母体腹壁上から音による刺激を与えることによってresting stateにある胎児をactive stateとして検査時間を短縮することができると共にnon-reactive例が半減するとされている。

3.光刺激テスト

著者: 辰村正人 ,   木内誠

ページ範囲:P.766 - P.768

 妊娠中の胎児well-beingの診断には,胎児心拍数図や胎動心拍数図が一般的で信頼性も高い。最近,より詳細で精度の高い胎児診断をするため,胎児刺激が試みられている。胎児刺激に対する胎児反応で胎児を評価するので,NSTに必要な検査時間が短縮され,時間節約もできるとされている。一般的な刺激法は,音振動試験(VAST,vibroacoustic stimulation test)であり,その有用性が報告されている1,2)
 一方,同じ感覚器官である光覚に対する胎児刺激試験については報告が見られない。発生学的に妊娠25週で網膜の杆状体と錐状体などの細胞が分化し3),また妊娠26週以降に出生した新生児では,閃光刺激で誘発脳波が得られることから4),胎児も閃光刺激に対し反応を示すものと推察される。

4.分娩時のdeceleration,acceleration

著者: 岡村州博 ,   室月淳

ページ範囲:P.769 - P.771

 子宮収縮などのストレスに対する胎児心拍数の変化は,胎児がおかれている条件によって異なってくる。例えば,胎児が慢性の低酸素状態に曝されているときは子宮収縮の負荷にたいして通常と異なる反応を示す場合があり,また先天異常児の場合にはしばしば通常では考えられない異常所見を示す場合がある。また胎児が未熟であったり発育不全が存在するときは臍帯圧迫などの低酸素負荷にたいする予備能が低いことが知られており,注意して臨床的判断を下す必要がある。
 本稿では胎児心拍モニターにおける基本的な事項は省略し,普段見落としがちな所見につき解説する。

5.羊水注入法Amnioinfusion

著者: 武久徹 ,   赤間晴雄 ,   板橋光司郎

ページ範囲:P.773 - P.778

 分娩時に出現する一過性徐脈(deceleration)の70%は,変動一過性徐脈(variable deceleration)であり1),variable decelerationの原因は表1の如くで,主な原因は臍帯圧迫と分娩第2期の児頭の圧迫である2)。臍帯圧迫は主に羊水過少症および臍帯巻絡で起こるが,臍帯巻絡が必ずしも分娩予後不良と結びつかないのに反し,羊水過少症は児の予後不良と密接な関係がある3)。最近,分娩前胎児管理試験としてmodified biophysical profile4)(MBP,NST+amniotic fluid index(AFI))が広く行われており,羊水量検査がルーチン化し,羊水過少症(AFI≤5)を合併し易い予定日超過および子宮内胎児発育遅延(IUGR)を分娩誘発する例が必然的に増加している。従って,これらの例における分娩誘発時に臍帯圧迫によるvariable decelerationの出現が予想される。Variable dece-lerationには軽度から高度のパターンがあり,高度なvariable decelerationでは妊婦への酸素吸入,体位変換などでも改善せず,fetal distressのため帝王切開となる率も高くなる。Variable dece-lerationは突発し,胎児のstressが除去できれば回復の早いこともあり,variable decelerationに対し陣痛抑制剤の使用に加えてamnioinfusionが最近再び注目されている。Gabbeらは,1976年に基礎的な動物実験で,羊水排液で人工的にvariable decelerationを誘発して,amnioinfusionを施行することでvariable decelerationが消失したと報告した5)。更に1983年Miyazakiらは反復するvariable decelerationおよびprolonged dece-leration症例に対してamnioinfusionを行い,fetal distressによる帝王切開率が著減したことを報告し6),amnioinfusionの有効性が注目されるようになった。
 適 応
 羊水過少症(AFI≦5)例にvariable decelera-tionsが出現し,妊婦への酸素吸入,体位変換でも改善されない場合および羊水混濁のある場合。

超音波

6.胎児発育(初期,中期)

著者: 馬場一憲

ページ範囲:P.780 - P.782

 妊娠中期以降,超音波断層法で胎児の特定部位を計測することにより,胎児の発育を正しく評価することが可能である。
 胎児の発育を評価する場合,常に妊娠週数が基準となる。しかし,妊娠週数を単に最終月経から算出した場合,超音波断層法で胎児の発育が妊娠週数に合わないことがわかっても,本当に胎児発育の異常なのか,単に排卵日の遅れなどによる見かけ上の発育異常(この場合,妊娠週数を修正すれば,胎児発育は正常と評価される)なのかを区別することはできない。

7.Biophysical profile

著者: 遠藤力 ,   佐藤章

ページ範囲:P.784 - P.785

 胎児がwell-beingにあるかどうかの評価法として胎児心拍モニタリングが広く用いられているが,心拍数に異常があっても実際には胎児仮死ではなかったということはよく経験することで偽陽性の高いことがその欠点であった。近年,超音波診断法の進歩により胎児の形態,発育,行動などの観察が容易に行えるようになってきた。1980年,Manningらは超音波検査で得られる胎児呼吸様運動(FBM),胎動(FM),筋緊張(Fetal tone),羊水量(AFV)にNSTを合わせた5項目の観察を行うスコアリングシステムを提唱し,これをBiophysical profile(BPP)と名付けた。
 FMやFBM,Fetal tone,FHRは胎児の状態をそのまま現しているいわばacuteなパラメーターであり胎児のwell-beingをreal timeに,あるなしの二元的な評価によって効果的に評価できる。

8.羊水量—ポケット,AFI

著者: 橋本武次

ページ範囲:P.786 - P.787

 超音波診断装置の進歩により,子宮腔内のスペースを観察して羊水量を推測することが可能になった。羊水量は胎児の予後に密接に関係しており,胎児のwell-beingを評価するのに極めて大切な指標である。普通妊娠後半期に実施される。

9.胎動のとり方—アクトグラム

著者: 前田一雄

ページ範囲:P.788 - P.791

胎動計の種類
 いまわが国で使われているのは超音波ドプラ胎動心拍数計1)である。記録紙は分娩監視装置のそれと同じで,上の大きな部分に胎児心拍数を記録し,下の,普通は陣痛を記録する部分に胎動を記録する。胎児の粗大運動があると記録紙に上向きのふれが記録される。心拍数図と胎動図の間には自動的に胎動マーカーが記録される(図1)。記録紙の送り速度はNSTと同じで1分間3cmである。基本的な胎動心拍数計は単胎妊娠用である。胎動と陣痛は切り替えて記録できる。双胎用胎動計では両胎児の胎動と心拍数および陣痛,合計5現象を同時記録できる。ヘッドと本体を有線で結ぶ普通の胎動計では,連続監視のときなど,妊婦の移動に不便で記録が中断するから,無線テレメーター式の胎動計が便利である(図2)。

10.胎動評価

著者: 佐藤郁夫

ページ範囲:P.792 - P.794

 胎児の行動は,両親から受け継いだ遺伝的素因の影響を受け,その形質的な発生学的分化発達に伴って出現するものとされている。
 したがって胎児はその発育に応じて単純な動きから,より複雑な動きへと発達と変化を遂げながらも,各時期に特有な一定のパターンを示しつつ出現している。これらの動きは身体的運動,呼吸様運動,吸啜運動など,出生後の個体生命維持のための動きの形式を示すのみならず,胎児期における中枢神経の発達に沿ったさまざまなヒトとしての動きが含まれているものと考えられる。

11.胎児行動評価

著者: 堀本直幹 ,   小柳孝司 ,   中野仁雄

ページ範囲:P.796 - P.797

 近年,超音波電子スキャンを用いた動作の観察から,ヒト胎児におけるREM(rapid eye move—ment)睡眠,NREM(non-rapid eye movement)睡眠の存在が知られるようになってきた1,2)
 本稿では,胎児の睡眠現象を記述する際に不可欠な眼球運動と口唇運動の観察法について紹介する。

12.奇形診断—頭部

著者: 坂井昌人 ,   岡井崇 ,   水野正彦

ページ範囲:P.798 - P.800

 胎児頭部奇形の超音波診断を行うためには,まず妊娠各時期における胎児頭蓋内構造の正常解剖・超音波断層像を理解しておくことが必要である。正中線上の大脳鎌,透明中隔,第Ⅲ脳室,その左右の視床,後方の中脳,小脳半球・虫部,側方では側脳室前角,体部およびその内部を占める脈絡叢,後角,島などは指標として重要である。
 1980年1月1日より1990年12月31日までの間に当科で分娩した妊娠12週以降の7,275例中にみられた児の頭部奇形の症例を表1に示した。これらの所見をもとに超音波断層法による胎児頭部奇形の出生前診断について概説する。

13.奇形診断—胎児胸腹部

著者: 椋棒正昌

ページ範囲:P.801 - P.803

 胎児の奇形診断,特に胸腹部奇形は,胸腹部に空気が含まれていないため超音波描写が容易で,超音波診断の可能性が高い。しかし,胸腹部の正常臓器は,妊娠早期の同定が困難であり,奇形診断には妊娠20週以後が望ましい。いわゆる胎動自覚以後の妊婦が診断可能対象となる。
 一般的に胸部の超音波診断は,胸廓の動きや内部像に注目し,肺,心臓,血管系,横隔膜を描写する。また,腹部の超音波診断は,消化管を中心に,腎臓,副腎,膀胱,脊椎,血管系,更に腹壁,臍帯を描写し,それらの臓器の異常所見から胎児奇形の診断を行う。

14.不整脈・AVブロック

著者: 秦利之 ,   北尾学

ページ範囲:P.804 - P.806

 胎児不整脈の頻度は1.7%と言われ,けっしてめずらしい疾患ではなく,通常の妊婦検診における注意深い胎児心音の聴取により容易に発見することが可能である。現在,胎児不整脈の診断には,超音波Mモード法,超音波ドプラ法,dual echocardiographyを用いる方法,ladder diagramを作成する方法,あるいは経腹壁直接胎児誘導心電信号の検出などが報告されている。われわれの教室においては,おもに超音波Mモード法および超音波ドプラ法を用い胎児不整脈の診断を行っている1,2)

15.胎児心奇形の診断

著者: 里見元義 ,   中沢誠

ページ範囲:P.807 - P.810

胎児心奇形診断へのアプローチ
 胎児心奇形の診断は,出生後の心奇形の診断と同様に行われる,とは言っても出生後と胎児心エコー図とでは大きく異なる点がいくつかある。表1に概要を示したように,胎児心エコー図を在胎何週で行うかによっても異なってくるが,一般的に新生児や,乳幼児に比較して,対象構造物である心臓が小さいこと,小さいにも拘らず探触子からの距離が比較的離れていること,おまけに心拍数が多いなど,種々の点で異なる。また胎動があるために,動きの中でもすばやく所見を捉える必要がある。出生後の心エコー図検査は普通,仰臥位で前胸壁から行われるのに対して,胎児エコーでは体位によっては前胸壁から以外に,胎児の側壁から,背部からと色々な方向からのアプローチがなされる。これはまた出生後の患児と異なって,肺に含気がないために肺を通過してのアプローチが可能であるという1つの利点ともなっている。この意味から胎児心エコー図検査には,遠くに在って小さい構造物で速く運動するものをみるという,一見原理的には相矛盾するような性能が装置に要求されており,その限られた条件の中で妥協点を見つけて臨床検査に応用しているのが現状である。胎児心奇形の診断には四腔断面はとりわけ有用である1)。またカラードプラ法を含めたドプラ法の併用は診断精度の向上に貢献している2〜4)

ドップラー血流計

16.循環動態の評価

著者: 竹内久彌

ページ範囲:P.812 - P.813

 胎児循環動態を評価する際には,胎児心そのもののポンプ機能あるいは心への負荷の程度の評価,すなわち胎児心機能の評価と,胎児末梢循環の評価を分けて考える必要がある。前者,すなわち胎児心機能の評価法には超音波断層像を用いる心胸郭断面積比や超音波モード法による各種の心収縮能計測法があり,後者には現在最も関心が持たれている超音波ドップラー血流計が用いられる。そこで,ここではドップラー血流計によらない方法についても触れておくことにした。

17.血流分布からみた胎児循環動態の評価

著者: 佐藤昌司 ,   前田博敬 ,   小柳孝司 ,   中野仁雄

ページ範囲:P.814 - P.816

 ヒト胎児における循環動態の評価は重要な課題である。従来,動物実験1)によって病態生理を論じていたが,近年の超音波ドプラ法の進歩にともない,ヒト胎児を対象に,臓器単位での循環動態の評価が可能になってきた。とくに疾病胎児における循環動態,およびその変化を個々に明らかにすることの意義は大きい。本稿では,血流分布からみたヒト胎児の循環動態について概説する。

18.酸素吸入試験

著者: 森晃 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.818 - P.819

 分娩時の胎児切迫仮死に対する母体酸素吸入は最良の治療として臨床上広く応用され胎児に対する治療効果については,従来よりその有効性が報告されている。
 近年high risk妊娠の増加に伴い分娩前に胎児仮死に陥る症例が増加してきている1)。特に妊娠中期に娩出を余儀なくされる子宮内胎児発育不全児(IUGR)においては,胎児仮死の予防,治療に対して胎内での蘇生がきわめて重要となる。ここでは,IUGRに対する母体酸素吸入の有効性について述べる。

19.臍帯巻絡

著者: 高橋通

ページ範囲:P.820 - P.821

 臍帯が胎児部分に1〜数回巻きつくことを臍帯巻絡(coiling of the cord)と言い,胎児の移動が大きいときにしばしば見られる。
 巻絡の頻度は,全分娩数の3割から4割程度に認められ,私達の統計では29.4%に認められ,その94%が,頸部巻絡である。変動一過性徐脈の原因はしばしば臍帯巻絡とされ,fetal distressを誘発し,帝王切開分娩に至ると考えられているが,臍帯巻絡が原因でfetal distressに陥り帝王切開分娩となった例は臍帯巻絡例のうちわずか2.2%にすぎない。

生化学検査

20.成長因子

著者: 森川肇 ,   小林秋雄 ,   望月眞人

ページ範囲:P.822 - P.824

 胎児は母体から胎盤を通して供給されるエネルギー源と胎児自身の成長メカニズムとの有機的なつながりの中で発育成長する。
 近年,胎児発育機構の調節因子のひとつとして成長因子,なかでもインスリン様成長因子(In—sulin-like Growth Factor—Ⅰ:IGF—Ⅰ)が注目されており1〜3),ここではその児成長発育における意義について述べる。

21.E3,hPL

著者: 矢内原巧 ,   田原隆三

ページ範囲:P.826 - P.828

 胎児は胎盤を介して母体に生命維持や発育に必要な呼吸作用,物質代謝など全てを依存している。従って胎盤の機能は母体内胎児の状態と密接な関係をもち,その機能を知ることは周産期の胎児管理上きわめて大切である。胎盤ないし胎児機能検査法は大きく①胎児の発育成熟度と機能検査,②胎盤自体の機能検査,③胎児・胎盤系の機能検査,の3つに分けられる。しかしこれらの検査法は完全に分けることはできず,また単一の検査法で知り得る情報には限度がある。従って各種の検査法による総合的な評価が大切である。本稿では胎児のviabilityと最も関連の深いestriol(E3)およびhuman placental lactogen(hPL)測定について述べる。
 妊娠により著増する,蛋白およびステロイドホルモンは,いずれも胎盤で産生される。このうち蛋白性ホルモンは胎児の関与なく主に胎盤で産生されるため,胎盤の機能検査法として測定される。一方ステロイドホルモンは,胎児または母体よりの前駆物質を材料として生成される。

22.羊水の生化学検査—サーファククント,ΔOD−450

著者: 清水郁也

ページ範囲:P.829 - P.831

サーファクタント
 近年,新生児の呼吸窮迫症候群(RDS)の管理は大きく進歩したが,分娩時期の決定,RDSの予防,速やかな診断・治療のためには,現在もなお出生前に羊水から情報を得ておくことの意義は大きい。

胎児からのサンプリング

23.絨毛検査

著者: 佐藤孝道

ページ範囲:P.832 - P.834

絨毛採取についてのカウンセリング
 絨毛検査は羊水検査と同じく,機械的に行う検査ではない。①検査の目的となっている疾患の概略,②児にその異常が出現する危険率,危険率についての一般集団との比較,③検査法の概略,副作用,検査が不可能な場合の対策,検査結果が得られるまでの所要日数,羊水検査との比較,④誤診の可能性,⑤目的疾患以外の異常が児に起る危険率,⑥性別の告知について時間をかけて十分な説明を行い,そのうえで検査を受けるかどうかを夫婦自身に判断させる。Rh不適合妊娠の可能性がある場合は羊水検査を選択する。
 絨毛検査を行っている全ての施設で,染色体検査や先天代謝異常症の検査を実施できるわけではないし,また染色体異常についても微少な異常の場合,診断が困難なことがある。できるだけ妊娠する前に専門施設に紹介しておいた方がよい。

24.臍帯穿刺—血液ガス

著者: 西島光茂

ページ範囲:P.835 - P.837

 胎児血液・循環に関する情報を得るには生物物理学的方法と生物化学的方法があり,前者の代表がパルスドップラー法による血流脈波を検討する方法であり,本稿の主題である臍帯穿刺は後者に属し,胎児から直接血液を採取しそれを生化学的に検討する方法である。
 超音波断層装置の分解能の向上により,以前に行われていた胎児鏡によるガイドは不必要になり,超音波画像を用いた経皮的臍帯血液採取(percutaneous umbilical blood sampling:PUBS),または臍帯穿刺(cordocentesis)は今や胎児血液・循環情報を得る手段としてきわめて重要な位置を占めるようになってきた。

25.肝臓内血管穿刺による胎児採血法

著者: 是沢光彦

ページ範囲:P.838 - P.839

 胎児管理をする上で胎児採血はかなり受けいれられるようになり,胎児の異常が疑われた場合,確定診断法として考慮にいれられるようになってきた。胎児採血の方法としては,歴史的には盲目的胎盤穿刺法やフェトスコープ法などがあったが,現在おこなわれているのは超音波ガイドによる穿刺法である。
 超音波ガイドによる穿刺法のなかでは穿刺部位による差があり,臍帯穿刺法,肝臓内血管穿刺法,選択的胎盤血管穿刺法などがある。本稿では肝臓内血管穿刺法の手技と他の部位からの採血との損失を考察させていただく。

26.DNA診断

著者: 鈴森薫 ,   足立立子

ページ範囲:P.840 - P.843

 最近,分子生物学上の進歩には目ざましいものがあり,ヒト遺伝子であるDNAの解析が可能になり,遺伝病,遺伝性素因を染色体からさらにDNAレベルにおける変異として捉えることができるようになった。遺伝病の原因の本質は遺伝子DNAの異常であるが,われわれが目で確かめられるのは病気の症状のみである。実際にはDNAの変異→mRNAの異常→作られた蛋白の異常→病気の発現という過程を辿る訳であるが,DNA診断とはこの遺伝子DNA上の変異を目で見える形で捉えて病気の診断をすることである。このDNA診断を応用すれば保因者診断はもとよりのこと,病気の発症前診断や出生前診断も可能である。遺伝子DNAの変異を検出する方法で現在行われている一般的な方法はサザンブロット法であるが,1985年にSaikiらにより発表された特定の遺伝子領域を増幅する方法,PCR(polymerasechain reaction)法が広く臨床応用されつつある。サザンブロット法とPCR法の基本手技については後ほど述べる。
 遺伝病のDNA診断法には,1)変異遺伝子そのものを解析し,遺伝子欠失,再編成,1塩基置換などを検出する直接的診断法と,2)変異遺伝子と連鎖する遺伝子マーカーを利用し,目的とする遺伝子内の,あるいはそれに近接したゲノムDNAを制限酵素で切断したときに生ずるDNA多型(RFLPs:restriction fragment length polymorphisms)を利用する間接的診断法がある。表1に現在DNA診断が可能なおもな疾患を示した。

カラーグラフ 産婦人科領域におけるレーザー療法・1

子宮頸部の異形成・上皮内癌に対する蒸散法

著者: 蔵本博行 ,   脇田邦夫 ,   泉貴文

ページ範囲:P.756 - P.757

 子宮頸癌に対する治療法が縮小される傾向にある.これは治癒率の向上,ひいては診断法の進歩と検診法の普及によって,頸癌が早期で,あるいは前駆症である異形成の状態で発見される頻度が増加しているからであろう.レーザー療法は,このような縮小手術療法の延長線上にあり,子宮そのものを摘除することなく,妊孕性を温存し分娩にも支障を来たさないことから,“保存療法”とも呼ばれる.本法は,挙児を希望する婦人に有用であるが,そればかりでなく,子宮摘除を嫌う高年齢層に対しても大きな福音となっている.
 ここでは,子宮頸部へのレーザー療法のうちレーザー蒸散法について述べることとしたい.

Current Research

子宮内膜癌細胞の増殖とホルモン応答能

著者: 寺川直樹

ページ範囲:P.845 - P.854

 近年,わが国における子宮内膜癌の発症は明らかに増加している。大阪大学とその関連施設において,手術症例を対象に過去3年間の内膜癌登録を調査した結果,子宮頸部上皮内癌を除く全子宮癌の2割を占めることが判明した。内膜癌に対する治療は手術によりその病巣を摘出することにある。一方,内膜癌は乳癌,前立腺癌と同様にホルモン依存性癌であることから,進行期あるいは再発症例に対しては従来よりプロゲスチンを主とする内分泌療法が行われる。Medroxyprogesterone acetate(MPA)を用いたAndersonの成績1)を初めとして,内膜癌に対するプロゲスチン療法の有効性が報告されている。しかしながら,それら諸家の成績によるとその有効率は20〜30%であり,必ずしもすぐれたものではない。より有効な内分泌療法の確立が望まれる。そのためにはホルモンによる内膜癌の増殖と抑制機構の解明が必須となるが,その良好なるモデルが今迄見当たらないことから,プロゲスチンによる内膜癌の治療機序についても未だ明確ではない。したがって,本研究においてはプロゲスチンによる内膜癌細胞の増殖抑制機序を明らかにしようとした。

Current Therapy

各種薬剤の局所注入による子宮外妊娠の保存療法について

著者: 田中俊誠 ,   藤本征一郎

ページ範囲:P.855 - P.860

 われわれが子宮外妊娠(以下外妊)に対するmethotrexate(MTX)による保存的治療法を発表1)して以来,内外において施行されるようになり,その有効性が確認されるに至った2)。因みに1986〜1990の5年間に主だった雑誌に発表された外妊に対するMTX療法に関する論文は70近くにもなる。
 現在では副作用の発現を防止する,発現しても症状を軽減させる,さらに治療期間を短縮する目的で,ロイコボリンによる救援療法3),MTXの大量点滴静注法4),外妊局所への注入(以下局注)療法,などが考案され,施行されている。最近では,MTX以外の薬物の局注による保存療法がヨーロッパ諸国を中心に盛んに行われている。

原著

妊娠高血圧(PIH),子癇およびHELLP症候群における胎盤変化

著者: 有澤正義 ,   中山雅弘 ,   木戸口公一

ページ範囲:P.867 - P.870

 HELLP症候群や子癇は妊娠中毒症に深い関係があるとされているが,それぞれの病態はいまだに確立されていない。そこで今回われわれは,妊娠高血圧(PIH)における胎盤所見を明らかにし,HELLP症候群や子癇の胎盤所見を比較し,それらの病態を検討した。HELLP症候群では,肉眼的にも顕微鏡的にも胎盤の虚血性変化が高率であった。これはIUGRを合併したPIHと同程度の合併率であり,強く妊娠中毒症との関係が推測された。またHELLP症候群の胎盤の母体側に50%の頻度で顕微鏡的血栓が認められ,基礎病態の1つとして凝固障害があると考えられた。HELLP症侯群を合併していない子癇の胎盤所見は虚血性変化がIUGRを合併した重症型のPIHと比べると乏しく,今後臨床的な誘因の検討が必要であろうと考えられた。

症例

Pseudo-Meigs症候群の一例

著者: 大西洋一 ,   加藤賢朗 ,   柳原敏宏 ,   田中宏和 ,   和田理恵 ,   単莉 ,   山城千珠 ,   藤本康之 ,   林敬二 ,   原量宏 ,   神保利春

ページ範囲:P.871 - P.874

 Pseudo-Meigs症候群とは良性の充実性卵巣腫瘍以外の内性器腫瘍に胸,腹水を伴い腫瘍摘出後,胸,腹水の貯留が消失するまれな疾患である。われわれは組織型mucinouscystadenoma(borderline malignancy)の卵巣嚢腫に本症を呈した症例を経験したので報告する。
 症例。患者60歳。腹部膨隆および呼吸困難を主訴として,当科受診し巨大卵巣嚢腫の診断を受けた。また胸,腹水の貯留も著明であった。腫瘍は左卵巣原発で,他に異常は認めず左付属器摘出術を施行した。組織診断は上述のごとくであった。術後,胸,腹水の貯留は消失した。予防的化学療法として,FCAP3クールを施行し,術後,8カ月後の現在も再発を認めていない。胸,腹水の貯留の原因は腫瘍よりの漏出によるものと考えられているが,われわれの血中,胸水中,組織中のCA19-9,TPAの値は上記の説を支持するものと考えられた。

子宮腟上部切断術後に発症した結腸憩室症によるS状結腸腟瘻の一例

著者: 粉川信義 ,   大谷尚子 ,   矢本希夫 ,   仲野良介

ページ範囲:P.875 - P.877

 S状結腸腟瘻は稀な疾患であり,その発症の背景として悪性腫瘍,子宮摘出術後,放射線療法後,膿瘍形成,外傷,憩室症などが知られているが,このうち結腸憩室症に伴う発症が最も多いといわれている。今回われわれは子宮腟上部切断術後50年を経て発症した結腸憩室症によるS状結腸腟瘻の一症例を経験し,術後良好な経過がみられた。原疾患ならびに瘻孔の部位およびその数を正確に評価することが外科的治療の施行上重要なことであるが,腟造影法は注腸造影法,大腸内視鏡等に比べより有用な診断法であると思われた。結腸憩室症は加齢とともに増加するが女性の平均寿命の延長に伴い,今後憩室症に起因する結腸腟瘻の症例に遭遇する機会も増加する可能性が考えられ,その診断,治療につきさらに検討していく必要があると思われる。

薬の臨床

ラテックス凝集阻止スライド法による尿中アルブミン検出キット(アルブシュア®)を用いた妊婦蛋白尿の検討

著者: 飯岡秀晃 ,   赤田忍 ,   久永浩靖 ,   森山郁子 ,   一條元彦

ページ範囲:P.879 - P.881

 概要 ラテックス凝集阻止反応を用いた抗アルブミン抗体による尿中アルブミンの特異的な検出方法であるアルブシュア®を用いて,妊婦の蛋白尿(アルブミン尿)につき検討した。
 1)アルブシュア®による尿中アルブミンの検出と尿検査試験紙法による尿蛋白の検出の相関につき検討した。その結果,試験紙法で陰性例の中にアルブシュア®では陽性例を認め,一方,試験紙法で陽性例の中にアルブシュア®法では陰性例を認めより正確に特異的に蛋白尿(アルブミン尿)の判定が可能なことが判明した。

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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