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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻7号

1991年07月発行

今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価

超音波

7.Biophysical profile

著者: 遠藤力1 佐藤章1

所属機関: 1福島県立医科大学産婦人科

ページ範囲:P.784 - P.785

文献概要

 胎児がwell-beingにあるかどうかの評価法として胎児心拍モニタリングが広く用いられているが,心拍数に異常があっても実際には胎児仮死ではなかったということはよく経験することで偽陽性の高いことがその欠点であった。近年,超音波診断法の進歩により胎児の形態,発育,行動などの観察が容易に行えるようになってきた。1980年,Manningらは超音波検査で得られる胎児呼吸様運動(FBM),胎動(FM),筋緊張(Fetal tone),羊水量(AFV)にNSTを合わせた5項目の観察を行うスコアリングシステムを提唱し,これをBiophysical profile(BPP)と名付けた。
 FMやFBM,Fetal tone,FHRは胎児の状態をそのまま現しているいわばacuteなパラメーターであり胎児のwell-beingをreal timeに,あるなしの二元的な評価によって効果的に評価できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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