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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の臨床 外来でみる感染症 症候と感染症

5.帯下

著者: 高橋克幸1

所属機関: 1国立仙台病院産婦人科

ページ範囲:P.905 - P.907

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 帯下は正常婦人においても多少は認められる。また,不快を感じて来院した場合の帯下の原因も感染性,癌性,ホルモン失調性,妊娠性,心因性など多様である。外来での頻度は感染性による帯下が最も多いが,その中でトリコモナス,カンジダ,および非特異性細菌によるものが多い。一時淋菌が検出されることは稀であったが,最近増える傾向にある。近年STDとして話題のクラミジアでは,帯下を訴えない症例が少なくない。
 帯下の量・性状には個人差があり,訴えも主観が大きいことから,必ずしも病的でない場合がある。検査に先立って詳細な問診をしなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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