icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻8号

1991年08月発行

今月の臨床 外来でみる感染症

感染症とその治療

16.クラミジア

著者: 松田靜治1

所属機関: 1江東病院産婦人科

ページ範囲:P.938 - P.940

文献概要

 近年C.trachomatisが婦人性器の子宮頸管炎や子宮付属器炎すなわちPID(pelvic inflammatory disease)の病原微生物として一般細菌とともに重要な位置を占めていることが漸次明らかにされてきた。とくに非淋菌性炎症性疾患(尿道炎,子宮頸管炎など)の病原体として重視されている。C.trachomatisの感染婦人では男性に比べて特定の症状を現わさないため,その実態が明らかでない面も多いが,第一に子宮頸管炎の原因菌として注目されるようになった。クラミジアのPIDとの関係もこれと同様に第一に不顕性感染の多いことを念頭におかなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら