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今月の臨床 外来でみる感染症 感染症とその治療
19.尖圭コンジローマ
著者: 吉川裕之1
所属機関: 1東京大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.950 - P.951
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尖圭コンジローマ(Condyloma Acuminatum)はヒトパピローマウイルス(HPV)の性行為感染により発生する良性腫瘍(乳頭腫)である。
腟・子宮頸部に限局する尖圭コンジローマでは外陰癌・子宮頸癌の発生に関与するHPV 16やHPV 18が検出されることがあり,癌との関係も否定できないが,外陰の尖圭コンジローマでは多くはHPV 6およびHPV 11が発生原因と考えられ,癌との関係はほとんどないと考えてよい。ただし,鑑別診断としてボーエン様丘疹症(bowe—-noid papulosis-HPV 16感染による前癌病変),giant condyloma,外陰癌などがあり,組織診断を省略することはできない。
尖圭コンジローマ(Condyloma Acuminatum)はヒトパピローマウイルス(HPV)の性行為感染により発生する良性腫瘍(乳頭腫)である。
腟・子宮頸部に限局する尖圭コンジローマでは外陰癌・子宮頸癌の発生に関与するHPV 16やHPV 18が検出されることがあり,癌との関係も否定できないが,外陰の尖圭コンジローマでは多くはHPV 6およびHPV 11が発生原因と考えられ,癌との関係はほとんどないと考えてよい。ただし,鑑別診断としてボーエン様丘疹症(bowe—-noid papulosis-HPV 16感染による前癌病変),giant condyloma,外陰癌などがあり,組織診断を省略することはできない。
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