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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の臨床 外来でみる感染症 感染症とその治療

19.尖圭コンジローマ

著者: 吉川裕之1

所属機関: 1東京大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.950 - P.951

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疫学とウイルス学
 尖圭コンジローマ(Condyloma Acuminatum)はヒトパピローマウイルス(HPV)の性行為感染により発生する良性腫瘍(乳頭腫)である。
 腟・子宮頸部に限局する尖圭コンジローマでは外陰癌・子宮頸癌の発生に関与するHPV 16やHPV 18が検出されることがあり,癌との関係も否定できないが,外陰の尖圭コンジローマでは多くはHPV 6およびHPV 11が発生原因と考えられ,癌との関係はほとんどないと考えてよい。ただし,鑑別診断としてボーエン様丘疹症(bowe—-noid papulosis-HPV 16感染による前癌病変),giant condyloma,外陰癌などがあり,組織診断を省略することはできない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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