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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科45巻8号

1991年08月発行

今月の臨床 外来でみる感染症

感染症とその治療

23.PID

著者: 中村隆一1 曽我洋士2

所属機関: 1国立京都病院産婦人科 2曽我産婦人科

ページ範囲:P.960 - P.962

文献概要

 本来,解剖形態学的な男女の大きな差異は,外見的休型や外生殖器の相違もさることながら,外界から完全に遮断された男性の腹腔に比べて,女性の腹腔は—腹腔内に排出された卵子を体外まで妊娠娩出する通路を持つため—外界と交通していることだと言える。
 月経血の骨盤腔への逆流はしばしば見られるし,恐らく性交の度ごとに多くの精子が卵管の膨大部に到達し,その一部は釆を通過して時には腹腔まで上昇し得ることを考えると,女性の骨盤腔は常時細菌感染に曝されていると思うべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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