文献詳細
原著
外来におけるHPV検出キットの有用性
著者: 早田隆1 松敬文1 穴井孝信1 村田博久1 薬師寺喜八郎1 宮川勇生1 長浜純二2 林田蓉子2 横山繁生3
所属機関: 1大分医科大学産科婦人科 2大分医科大学中央検査部病理 3大分医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.993 - P.996
文献概要
そこで,初診患者32例を対象として,HPV検出キットを用いてHPVの感染の有無を観察し,同時に採取した子宮頸部細胞診との比較,検討を行った。
その結果,細胞診Class ⅠおよびClass Ⅱでは全例本法陰性で,Class Ⅲ以上では本法にて陽性例(6.3%)および要再検例(6.3%)が混在することが判明した。すなわち陽性例の2例は上皮内癌と老人性腔炎の各1例で,要再検例は2例とも上皮内癌であった。
よって,我々の用いたHPV検出キットは細胞診陰性群をスクリーニングすることに有用であると見なされた。
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