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カラーグラフ 産婦人科領域におけるレーザー療法・3
子宮頸部腫瘍に対するレーザー療法後の子宮腟部の再生
著者: 蔵本博行1 脇田邦夫1 泉貴文1
所属機関: 1北里大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1018 - P.1019
文献購入ページに移動一般にレーザー療法は,高反応レベルレーザー療法(HLLT)と低反応レベルレーザー治療(LLLT)に大別される.頸部腫瘍に対する療法は,細胞を破壊してドーム状の組織欠損を作らせることから,HLLTに属するものといえる.しかし,レーザー光による,照射周辺部に対する細胞活性の賦活作用,すなわちLLLT様作用も否定し切れない.このような作用の存在は,①疼痛の緩和(大きな損傷となるにもかかわらず,治療直後から解消し,鎮痛処置は全く必要としない.),②素早い治癒経過(損傷部は個人差なく,ほとんど画一的に4週強で治る.),③自然に近い腟部の再生(治療の見分けがつきにくいこともしばしばである.),さらにその後の④妊娠・分娩機能にほとんど無害であることなどから判断される.
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