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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻1号

1992年01月発行

今月の臨床 子宮内膜症

病因と病態

4.発生部位と症候

著者: 足髙善彦1

所属機関: 1済生会兵庫県病院

ページ範囲:P.20 - P.21

文献概要

 子宮内膜症(endometriosis, EM,本症)は卵巣からエストロゲンを分泌している婦人にのみ認められる疾患で,病理学的には良性疾患でありながら,卵巣,子宮体部後面,仙骨子宮靱帯などの性器や,ダグラス窩などの隣接臓器に好発・多発し,さらには遠隔臓器へも波及して浸潤性に進展するので,benign carcinomaとも称せられる。日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会の考えに沿うと,従来よりの外性EMは子宮内膜症,内性EMは子宮腺筋症と表現されるが,ここでは主として外性のEMに焦点を絞りつつ,その発生部位と症候についてまとめておく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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