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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻1号

1992年01月発行

文献概要

今月の臨床 子宮内膜症 治療と予後管理

30.チョコレート嚢胞に対するエタノール注入療法

著者: 七里和良1 谷啓光2 田中憲一2

所属機関: 1両津市民病院 2新潟大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.86 - P.87

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 外性子宮内膜症は不妊原因の一つとして重要視されてきており,本症の治療にダナゾール,Gn—RHアナログなど多くのホルモン剤が開発されその有用性が報告されている。
 しかしながら,内膜症重症例に認められる卵巣チョコレート嚢胞はこれらのホルモン療法によっても縮小効果に乏しく抵抗性を示すことが多い。また,開腹による保存的手術療法においても強度の癒着により完全摘出が困難であったり,術後の周囲臓器との広範な癒着形成により妊孕性が低下する危険性があり,その適応には慎重でなければならない1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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