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今月の臨床 抗癌剤 効果増強法
17.耐性の獲得とその克服
著者: 吉川史隆1 小口秀紀1
所属機関: 1名古屋大学医学部産科婦人科
ページ範囲:P.1212 - P.1214
文献購入ページに移動 卵巣癌の治療成績は化学療法の進歩により改善されてきている。しかし,初回治療時より抗癌剤に感受性が認められない症例や最初は抗癌剤に反応していた症例でも投与しているうちに効果が減少し,やがて抗癌剤が無効になることが臨床上問題となっている。したがって婦人科悪性腫瘍の治療成績の向上には薬剤耐性の克服が重要な課題となっており,in vitroでさまざまな検討がなされている。
卵巣癌化学療法剤として有用なシスプラチン(CDDP)やアドリアマイシン(ADR)などの抗癌剤の耐性機構についてのin vitroの報告をまとめると,細胞内抗癌剤濃度の減少,細胞内解毒機構の亢進,DNA修復機構の亢進に大別される。
卵巣癌化学療法剤として有用なシスプラチン(CDDP)やアドリアマイシン(ADR)などの抗癌剤の耐性機構についてのin vitroの報告をまとめると,細胞内抗癌剤濃度の減少,細胞内解毒機構の亢進,DNA修復機構の亢進に大別される。
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