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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻10号

1992年10月発行

文献概要

今月の臨床 抗癌剤 投与時期

18.術前投与(Neoadjuvant chemotherapy)

著者: 平林光司1

所属機関: 1国立福山病院産婦人科

ページ範囲:P.1215 - P.1217

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 1979年,Hongらが頭頸部癌に対して,シスプラチンとブレオマイシンの併用化療を手術や放射線治療に先行して行う治療方式を試みた結果,良好な成績が得られたことから,欧米において頭頸部癌を中心に検討が始められた。
 1982年,Dana Farber癌研のFreiⅢが従来の術後補助化療と対比して,Neoadjuvant chemo—therapy(NAC)という用語を創出した。1985年にはパリにおいて第1回のNACに関する国際会議が開催され,以後NACは各科領域の癌治療に試みられるようになった。この時間的流れをみると,明らかにシスプラチンの登場によって直接効果が著しく改善されたことがその発展の根底に存在する。第1回国際会議では851題にのぼる基礎的,臨床的検討成績が発表された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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