文献詳細
文献概要
今月の臨床 抗癌剤 投与時期
18.術前投与(Neoadjuvant chemotherapy)
著者: 平林光司1
所属機関: 1国立福山病院産婦人科
ページ範囲:P.1215 - P.1217
文献購入ページに移動 1979年,Hongらが頭頸部癌に対して,シスプラチンとブレオマイシンの併用化療を手術や放射線治療に先行して行う治療方式を試みた結果,良好な成績が得られたことから,欧米において頭頸部癌を中心に検討が始められた。
1982年,Dana Farber癌研のFreiⅢが従来の術後補助化療と対比して,Neoadjuvant chemo—therapy(NAC)という用語を創出した。1985年にはパリにおいて第1回のNACに関する国際会議が開催され,以後NACは各科領域の癌治療に試みられるようになった。この時間的流れをみると,明らかにシスプラチンの登場によって直接効果が著しく改善されたことがその発展の根底に存在する。第1回国際会議では851題にのぼる基礎的,臨床的検討成績が発表された。
1982年,Dana Farber癌研のFreiⅢが従来の術後補助化療と対比して,Neoadjuvant chemo—therapy(NAC)という用語を創出した。1985年にはパリにおいて第1回のNACに関する国際会議が開催され,以後NACは各科領域の癌治療に試みられるようになった。この時間的流れをみると,明らかにシスプラチンの登場によって直接効果が著しく改善されたことがその発展の根底に存在する。第1回国際会議では851題にのぼる基礎的,臨床的検討成績が発表された。
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