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今月の臨床 抗癌剤 投与時期
19.術後投与(Adjuvant chemotherapy)
著者: 林和彦1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学婦人科
ページ範囲:P.1218 - P.1220
文献購入ページに移動 卵巣癌の治療にcisplatin(CDDP)が登場して以来,その奏効率には著しい向上がみられ,卵巣癌については標準的治療方法が確立されつつある。現段階での標準的治療法とは,まず腫瘍の縮小化を目的とするreduction surgeryを実施し,続いてCDDPを主体とする抗癌剤を一定期間投与し,その後,抗癌剤の投与を継続するか否かの確認(restaging laparotomy)あるいは残存腫瘤の摘出(cytoreductive surgery)を目的としてsecond look operationを行う一連の治療法である。卵巣癌の奏効率の改善は,腫瘍の完全摘出とその後のCDDPを中心とする術後化学療法によるところが大きいといえる。
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