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文献概要
今月の臨床 抗癌剤 副作用軽減法
23.生殖機能障害
著者: 滝沢憲1
所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科
ページ範囲:P.1228 - P.1230
文献購入ページに移動生殖毒性の評価と最近までの知見の要約
抗癌剤の生殖毒性は,初経発来の有無,既存月経の発現,性器の萎縮,性交痛など性機能障害の観点と,妊娠率,流・死産率,児の異常・奇形など妊孕能障害の観点の両面から評価される。
ヒト生殖毒性についての知見は,①抗癌剤による卵巣卵細胞障害が主要原因である(間脳・下垂体など性中枢障害や,他の内分泌腺障害からの二次的障害の可能性も考えられる),②患者の年齢により感受性が著しく異なる,③抗癌剤の種類によって著しく異なる,④用いる抗癌剤が多種類になり,また多量になるほど,毒性は強くなる,などに要約される。
抗癌剤の生殖毒性は,初経発来の有無,既存月経の発現,性器の萎縮,性交痛など性機能障害の観点と,妊娠率,流・死産率,児の異常・奇形など妊孕能障害の観点の両面から評価される。
ヒト生殖毒性についての知見は,①抗癌剤による卵巣卵細胞障害が主要原因である(間脳・下垂体など性中枢障害や,他の内分泌腺障害からの二次的障害の可能性も考えられる),②患者の年齢により感受性が著しく異なる,③抗癌剤の種類によって著しく異なる,④用いる抗癌剤が多種類になり,また多量になるほど,毒性は強くなる,などに要約される。
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