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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻11号

1992年11月発行

今月の臨床 思春期診療

思春期から性成熟期へ

15.多毛

著者: 中居光生1

所属機関: 1北里大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1329 - P.1331

文献概要

 思春期に成熟化の過程を辿る視床下部・下垂体・卵巣系の周期的変化が身体内外の環境の変化に適応して影響を受けていることをわれわれは日常しばしば経験している。このような排卵機能に障害を与える因子の1つとして,副腎と卵巣から分泌されるテストステロンとアンドロゲン活性をもつ前駆物質の1群がある。これらが皮脂毛嚢単位を過剰に刺激して起こるのが多毛である。多毛はアンドロゲンによる男化徴候の発現過程で最も初期に出現する症状である。
 遺伝的多毛は性毛の身体分布が広い白人に比較的多く,もう1つの内分泌的多毛は家系によってアンドロゲンに対する毛嚢の個人的感受性の差で起こる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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