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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻12号

1992年12月発行

今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け

漢方療法の基礎

1.東洋医学と西洋医学の違い

著者: 大澤仲昭1

所属機関: 1大阪医科大学第一内科

ページ範囲:P.1412 - P.1413

文献概要

 最近わが国では,非常に多くの医師が漢方薬を使用した経験を持つようになっているが,それにはいくつかの理由があると思われる。
 その代表的な理由としては,第二次大戦後感染症対策が可能となるにつれ,内的原因による疾患が問題となってきたこと,西洋薬にときにみられる重篤な副作用の問題,さらには西洋医療の専門化が進むにつれ,漢方医療のすぐれた特性である全人的治療が注目されるようになったことなどがあげられる。ただ,漢方薬がこのように広く使われるようになった要因としては,漢方薬の多くの処方が,エキス剤になり使いやすくなったこと,さらには漢方薬が保険診療で使えるようになった点が大きいと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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