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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻12号

1992年12月発行

コラム 常用併用療法—私の処方

小柴胡湯—ダナゾール

著者: 吉田耕治1

所属機関: 1産業医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1420 - P.1420

文献概要

〔併用療法の目的〕
 ダナゾールは男性ホルモン作用を持つ合成ステロイドであるethisteroneの誘導体で,1日に200〜400mgという大量を3〜4ヵ月にわたって服用するため,肝内胆汁鬱滞型の肝機能障害を起こすことがある。この予防や治療として利胆剤のウルソデソキシコール酸(東京田辺製薬)も用いられるが,漢方の肝庇護剤である小柴胡湯も好んで併用され,GOT,GPTの上昇を抑制することが知られている。
 小柴胡湯は漢方の証は中間証〜虚証といわれており,含有されている甘草の有効成分であるグリチルリチンと柴胡の有効成分のサイコサポニンが肝障害防止と肝庇護作用を有する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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