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今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け 不妊症
7.黄体機能不全
著者: 小山嵩夫1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1428 - P.1429
文献購入ページに移動 黄体機能不全は日常の診療でよく遭遇するものであるが,診断法,治療法において,すべて確立されているわけでもなく,選択的要素も多い。診断法については従来の基礎体温表による方法のほかに,血中プロゲステロン値の測定も加わってから精度は増している。しかし原因としては,卵胞期のFSH分泌不足,高プロラクチン血症,子宮内膜症なども挙げられており,治療法もそれぞれの原因に応じた工夫が要求される。
臨床的には不妊症,月経不順,不正出血などとして認められ,このような症状に対する漢方治療は多い。しかし西洋医学的病名における黄体機能不全に対する,漢方処方として,決まった方法があるわけではなく,実地診療に,実際応用するに際しては,少し工夫が必要である。本文ではこのことを念頭におき,西洋医学を補完する形で,漢方薬をどのように用いたらよいか,述べたい。
臨床的には不妊症,月経不順,不正出血などとして認められ,このような症状に対する漢方治療は多い。しかし西洋医学的病名における黄体機能不全に対する,漢方処方として,決まった方法があるわけではなく,実地診療に,実際応用するに際しては,少し工夫が必要である。本文ではこのことを念頭におき,西洋医学を補完する形で,漢方薬をどのように用いたらよいか,述べたい。
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