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文献概要
コラム 常用併用療法—私の処方
温経湯—クロミフェン
著者: 安井敏之1
所属機関: 1徳島大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1432 - P.1432
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不妊を主訴とする第一度無月経や無排卵周期症の患者に対して,一般的にはクロミフェン療法が用いられ,約70%の症例に排卵が認められるが,残りの治療に抵抗を示す患者にはゴナドトロピン療法が行われる。しかし,本治療法は排卵誘発効果は高いが,連日通院を要し,副作用として卵巣過剰刺激症候弾や多胎妊娠の発生が問題となる。そこで,われわれはその対応策として,基礎研究において視床下部—下垂体系に作用するとされている温経湯を用いてクロミフェンとの併用療法を行っている。
不妊を主訴とする第一度無月経や無排卵周期症の患者に対して,一般的にはクロミフェン療法が用いられ,約70%の症例に排卵が認められるが,残りの治療に抵抗を示す患者にはゴナドトロピン療法が行われる。しかし,本治療法は排卵誘発効果は高いが,連日通院を要し,副作用として卵巣過剰刺激症候弾や多胎妊娠の発生が問題となる。そこで,われわれはその対応策として,基礎研究において視床下部—下垂体系に作用するとされている温経湯を用いてクロミフェンとの併用療法を行っている。
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