文献詳細
文献概要
コラム 常用併用療法—私の処方
当帰芍薬散—結合型エストロジェン
著者: 假野隆司1
所属機関: 1假野クリニック
ページ範囲:P.1464 - P.1464
文献購入ページに移動 狭義の更年期障害である自律神経失調型更年期障害の原因は加齢によるhypergonadotropic hypogonadismであるから不定愁訴は低estrogen・高FSH, LHの生理的内分泌異常が主因である。同症に対する代表的治療法はestrogen療法と漢方療法である。本稿では両治療法の適応について述べる。
Estrogen療法の適応を決定するために更年期婦人・卵巣機能不全不妊症(更年期婦人に特有な心理的・社会的要因を排除して純粋に愁訴と内分泌異常との関係を検討するため)のKupperman愁訴と血中estrogen・FSH・LH levelの関係を調べ,有意差があった愁訴を有する更年期婦人に結合型estrogen 0.625 mg/dayを投与して有効率が70%以上であった愁訴を結合型estrogen有効愁訴と診断すると,有効愁訴は高FSH・LH・低estradiolのほてり・冷え・入眠障害,低estradiolの手足のしびれ,高FSH・LHの肩こり・頭痛,高LHのほてり,であることが明らかになった(愁訴の内分泌相関)。
Estrogen療法の適応を決定するために更年期婦人・卵巣機能不全不妊症(更年期婦人に特有な心理的・社会的要因を排除して純粋に愁訴と内分泌異常との関係を検討するため)のKupperman愁訴と血中estrogen・FSH・LH levelの関係を調べ,有意差があった愁訴を有する更年期婦人に結合型estrogen 0.625 mg/dayを投与して有効率が70%以上であった愁訴を結合型estrogen有効愁訴と診断すると,有効愁訴は高FSH・LH・低estradiolのほてり・冷え・入眠障害,低estradiolの手足のしびれ,高FSH・LHの肩こり・頭痛,高LHのほてり,であることが明らかになった(愁訴の内分泌相関)。
掲載誌情報