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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻12号

1992年12月発行

文献概要

コラム 常用併用療法—私の処方

加味遣遙散—ブセレリン/当帰芍薬散—リトドリン

著者: 後山尚久1 堤治2

所属機関: 1大阪医科大学産婦人科 2東京大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.1475 - P.1475

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 近年,子宮内膜症に対する非観血的治療としてブセレリン療法がさかんに行われ,良好な治療成績が得られている。しかし,副作用として自律神経失調症状を主とする不定愁訴や骨塩量の低下などが問題視されている。治療が長期にわたる場合,また症例によってはくり返し行われることも多いので,副作用の軽減をはかることは,患者管理において重要である。
 中医学的見地での「西洋薬」による月経の停止は,体内の内分泌生理機能の均衡を乱し,陰陽平衡失調の状態を生みだすとされ,種々の副作用といわれる症状が出現する。漢方薬はホルモン剤によるこれらの乱れを改善し陰陽平衡を保持することを期待するものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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