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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻12号

1992年12月発行

今月の臨床 漢方薬—西洋医薬との使い分け

更年期,閉経後期

26.骨粗鬆症

著者: 神谷直樹1 安田允1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院

ページ範囲:P.1478 - P.1480

文献概要

漢方薬—西洋医薬との使い分け
 骨粗鬆症とは骨塩量と基質が同じ比率で減少するものであり,全身のカルシウム代謝の1つの表現方法である。しかしカルシウム欠乏の結果はけっしてこれだけではない。すなわち,骨粗鬆症の予防と治療は,同時に高血圧,動脈硬化,老人性痴呆などの成人病の予防と治療に関連することを認識すべきである。
 骨粗鬆症は最も多い疾患の1つとされ,とくに閉経後の女性に多くみられるので,われわれ産婦人科医にとっても,この疾患に精通することは重要である。しかし骨粗鬆症の原因としては,多くの症例では種々の因子が複雑に関与しはっきりしないのが現状である。したがって治療は若いときから最大骨塩量を増加させることに努力し,予防的な治療として運動療法と食事療法を基本とし,骨塩量減少が明らかとなれば薬物療法を開始することを原則とする(表1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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