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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻2号

1992年02月発行

今月の臨床 妊娠と免疫

免疫とは

5.HLA抗原(組織適合性抗原)

著者: 家老仁郎1 竹内正七1 猪子英俊2 辻公美2

所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科 2東海大学医学部第2移植学教室

ページ範囲:P.151 - P.155

文献概要

 ヒトの主要組織適合性複合体MHC:MajorHistocompatibility ComplexであるHLA(HumanLeucocyte Antigen)抗原のタイピングは,同種移植の予後を左右するドナーとレシピエントの適合度,HLA抗原タイプと相関する疾患の感受性を規定している分子機構,法医学における個人識別や親子鑑定,人類進化に関する民族学的な調査などさまざまな分野で利用されている。しかしHLA抗原本来の機能は外来抗原(細菌,ウイルスなど)が生体内に侵入した際に自己のHLA抗原と外来抗原をT細胞が同時に認識し,これを排除するという免疫応答を作動させることにある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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