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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻2号

1992年02月発行

原著

頸管無力症に対する予防的頸管縫縮術—McDonald法とShirodkar法の比較

著者: 今井史郎1 今井隆1 宮西加寿也1 清水郁也1 末原則幸1 竹村喬1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター産科

ページ範囲:P.237 - P.240

文献概要

 妊娠中に行う頸管縫縮術としてMcDonald法およびShirodkar法がある。この両手法が妊娠19週までの単胎妊娠に切迫流産徴候がなく,過去の妊娠歴から予防的に行われた場合,その妊娠転帰についての有効性を比較検討した。対象はMcDonald法施行101例,Shirodkar法施行135例である。母体年齢,妊娠・分娩回数,既往異常妊娠歴にはMcDonald法,Shirodkar法施行例の両者間に差がなかった。McDonald法,Shirodkar法施行例の流産率,早産率,満期産率はそれぞれ1%,14%,85%および1%,19%,80%であり有意差なく,平均分娩週数にも有意差はなかった。分娩様式,分娩時出血量,頸管裂傷,前期破水の率も両者間に有意差がなかったが,児の出生体重および発育度はMcDonald法施行例がShirodkar法施行例よりも良かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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