icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻3号

1992年03月発行

今月の臨床 胎児治療—どこまで可能か

胎児治療とは

1.現況

著者: 中野仁雄1

所属機関: 1九州大学医学部婦人科学産科学教室

ページ範囲:P.265 - P.265

文献概要

 近年,種々のハイテックが登場し,その恩恵を受けて医療にも大小の変貌が生じている。胎児治療はまさにそのひとつであり,明日を窺うものとして新たな問題を提起している。問題の解決に向けて真剣な努力が求められているのである。この状況にあって,なにより大切なことは視点の設定とそこに立つ洞察であり,医療の,そして拠って立つ医学の体系化をどのようにイメージするかにある。
 本書の企画はこのような趣旨を反映している。すなわち,胎児の疾患を特定し,個別の治療を試行し,治療効果を評価し,予後を推測するといったひとつひとつの段階で今日の状況をまとめる努力が試みられている。胎児治療が体系化の暁には,本書の各項目をコアとした補完の道程をみることができるというわけである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら