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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻3号

1992年03月発行

今月の臨床 胎児治療—どこまで可能か

内科的治療—胎盤通過性と薬効

4.抗生物質

著者: 岡崎武志1

所属機関: 1和歌山県立医科大学附属病院記北分院

ページ範囲:P.272 - P.274

文献概要

 本稿では,抗生剤投与の頻度が高いが,厳密な投与の適応が困難な疾患である,preterm laborに限定して考察を進めたい。
 周産期の児死亡や障害児出生の主な原因となる未熟児の分娩は,令分娩の5〜8%にも達し,強力で速効性のあるtocolyticsの使用が一般的になっているにもかかわらず,臨床的な効果の改善が容易でない。未熟児の分娩は,preterm laborを契機として惹起されるが,妊娠23〜30週では早産に到るまでの期間が延びるにつれて,児の予後は毎日向上するといわれる。Preterm laborの10%は24時間以内に分娩しているので,preterm laborの原因が明らかになり,迅速に対応できる治療法の確立が望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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