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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻3号

1992年03月発行

今月の臨床 胎児治療—どこまで可能か

疾患と治療

12.胎児水腫

著者: 前田博敬1 永田秀昭2 中野仁雄2

所属機関: 1九州大学医学部附属病院周産母子センター 2九州大学医学部附属病院産科婦人科学教室

ページ範囲:P.300 - P.304

文献概要

 胎児水腫とは,原因のいかんを問わず,胎児に腔水症と全身性浮腫を伴う一つの疾患群である。本症は,Rh式を代表とした血液型不適合妊娠による免疫性胎児水腫とその他の原因による非免疫性胎児水腫(NIHF:Non-immune hydrops fetalis)に大別される。わが国では,Rh陰性妊婦の頻度が0.5%と低いこと,また,抗Dヒト免疫グロブリンによる感作予防法が確立したことによって,今日,遭遇する胎児水腫の多くはNIHFである。
 免疫性胎児水腫については別稿に委ね,本稿では,自験例に加え,現在まで行われてきたNIHFの子宮内治療について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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