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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻3号

1992年03月発行

今月の臨床 胎児治療—どこまで可能か

治療効果のモニタリング

26.血液

著者: 高橋昌俊12

所属機関: 1佐々総合病院産婦人科 2杏林大学産婦人科

ページ範囲:P.341 - P.343

文献概要

 最近の超音波断層装置の発達により,胎児に対する直接的・侵襲的な治療および検査が比較的安全に行われるようになった。しかしながら胎児治療や胎児採血はやはり侵襲的子段であるので,考えうる合併症の存在に十分注意しさらに実施にあたっては慎重なインフォームドコンセントが必要である。
 これからの周産期管理において今後胎児治療の重要性はましてくると考えられるが,より安全で簡単な方法の開発が期待される。また治療効果のモニタリングについても現時点では母体よりの効果的な方法はなく,直接胎児血を採血するかまたは画像診断によっており,この方面からも有用で簡便な手段の開発が待たれる。本稿では胎児治療のモニタリングの一つである胎児採血について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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