文献詳細
文献概要
今月の臨床 不妊治療の進歩 排卵
5.LH-RHのパルス投与による卵巣刺激
著者: 荒木重雄1 玉田太朗1
所属機関: 1自治医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.406 - P.408
文献購入ページに移動 hMGは極めて強力な排卵誘発剤であるが,一方,卵巣過剰刺激症候群や多胎妊娠の発現頻度の高いことが問題である。それに対する対策として,ここ数年前からLH-RH(Luteinizing Hormone-Releasing Hormone)のパルス状投与による排卵誘発法が導入され高い評価を得てきている。本邦においては,私どもがLH-RH律動的投与法による単一排卵誘発法を報告して以来1,2),多数の機関で実施されるようになった。排卵障害が主たる不妊原因である患者に対し,安全にして有効な治療方法である本法が第一線の機関で広く普及することが期待される。
掲載誌情報