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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻4号

1992年04月発行

今月の臨床 不妊治療の進歩

排卵

6.高プロラクチン血症の治療

著者: 菅沼信彦1 廣岡孝1 成田収2

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科学教室 2成田病院

ページ範囲:P.410 - P.412

文献概要

 不妊・挙児希望を主訴に産婦人科を受診する患者のうち,排卵障害を呈するものが多く占める。内分泌学的検索が比較的容易となった昨今,高プロラクチン(PRL)血症性排卵障害は,重要な原疾患である。本稿では高PRL血症の治療についてわれわれが現在臨床にて行っている方法につき概説する。
 高PRL血症は,非生理的にPRLが分泌過剰状態になり,正常な排卵機構が阻害され,不妊原因となったり,乳汁分泌を呈したり,流産の一因になるとも考えられている。PRLは,夜間に上昇する傾向があるという日内変動も存在するので,昼間の血中濃度は正常だが夜間のみ上昇するものや,TRH負荷試験で過反応を示すのみのものなどもあり,これらの潜在性高PRL血症も高PRL血症と同様に治療を行う1〜3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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