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文献概要
今月の臨床 不妊治療の進歩 排卵
7.PCOとGnRHアゴニストpure FSH療法
著者: 苛原稔1 青野敏博1
所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.414 - P.415
文献購入ページに移動PCOにおける排卵誘発
多嚢胞性卵巣(PCO)症候群は比較的重症の排卵障害のため,hMG-hCG療法を用いることが多い。PCOに対するhMG-hCG療法の臨床成績は,排卵率75〜90%,妊娠率25〜40%と良好であるものの,内因性LH値の高値も加わってhMG-hCG療法の副作用である卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生率が高く,治療管理上の問題となっている1)。
最近hMG製剤から特異的にLHを除去したpure FSH製剤が両用発され,PCOに使用した場合,OHSSの発生率がhMG製剤と比較して有意に低下したと報告されている2)。しかしpureFSH製剤を用いてもまだ約20%程度の症例でOHSSが発生しており,さらに治療法の工夫が必要と考えられる。
多嚢胞性卵巣(PCO)症候群は比較的重症の排卵障害のため,hMG-hCG療法を用いることが多い。PCOに対するhMG-hCG療法の臨床成績は,排卵率75〜90%,妊娠率25〜40%と良好であるものの,内因性LH値の高値も加わってhMG-hCG療法の副作用である卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発生率が高く,治療管理上の問題となっている1)。
最近hMG製剤から特異的にLHを除去したpure FSH製剤が両用発され,PCOに使用した場合,OHSSの発生率がhMG製剤と比較して有意に低下したと報告されている2)。しかしpureFSH製剤を用いてもまだ約20%程度の症例でOHSSが発生しており,さらに治療法の工夫が必要と考えられる。
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