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今月の臨床 不妊治療の進歩 内膜因子,他
13.子宮内膜症性不妊への対応
著者: 武谷雄二1 水野正彦1
所属機関: 1東京大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.430 - P.432
文献購入ページに移動 子宮内膜症は以前は子宮外に発生する外性子宮内膜症と子宮筋層内に生ずる内性子宮内膜症(子宮腺筋症)とに分類されていた。しかしこの両者は病因,病態,臨床像などを異にし,最近では子宮内膜症とは外性子宮内膜症と同義で用いられることが通説になっている。また不妊との関連が強く認められるのも外性子宮内膜症である。従って本稿では外性子宮内膜症に的を絞って論述する。なお子宮腺筋症は好発年齢は40歳代であり,しかも経産婦に多いため通常不妊が問題となることは少ない。しかし若年者に発生した子宮腺筋症は確かに妊孕性を障害する印象をもつが,頻度も低く実際に不妊との関連を有するか否かは結論が得られていない。
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