icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻4号

1992年04月発行

原著

進行期卵巣癌に対するEtoposide,CDDP併用化学療法

著者: 生川伸二1 南野英隆1 立山一郎1 林道治1 上田浩1 加藤敬也1 田内圀彦1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院産婦人科

ページ範囲:P.487 - P.492

文献概要

 1988年から1990年の31年間に当科で治療した進行期の原発性上皮性卵巣癌患者10例(IIc期2例,III期7例,IV期1例)に対し,Etoposide,CDDP併用化学療法を施行し,初回手術により残存腫瘍が2cm以下となったものと2cmを越えるものとに分け効果判定した。投与法はDay 1にCDDP 60mg/m2静中,Day 2,3,4にEtoposide 60mg/m2静中とし,これを4週毎に2〜6クール繰り返した。結果は初回手術により2cmを越える腫瘍が残存した8例は,いずれも画像上化学療法の評価が可能であり,8例中5例にCRを得,1例はPR,2例はPDだつた.奏功率は残存腫瘍が2cm以上の群でも75%であり,全奏功期間は現在までのところ19.3ヵ月であった。さらに副作用も検討したが,骨髄抑制,悪心・嘔吐,脱毛が主なるものであったものの,重篤なものは認めなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら