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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

原著

妊娠中毒症ならびにHELLP症候群におけるヒト肝細胞増殖因子(hHGF)の動態

著者: 飯岡秀晃1 赤田忍1 久永浩靖1 島本太香子1 山田嘉彦1 森山郁子1 一條元彦1 坪内博仁2

所属機関: 1奈良県立医科大学産婦人科 2鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.493 - P.495

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 最近発見された新しい物質であるヒト肝細胞増殖因子(hHGF)の妊娠中毒症,ならびにHELLP症候群妊婦での血清中濃度の動態について,酵素標識免疫測定法(ELISA)で測定を行い以下の成績を得た。1)妊娠婦人血清中のhHGF濃度は,妊娠経過とともに著明な変動は示さず,非妊娠婦人では0.23±0.05ng/ml,妊娠初期では0.18±0.07ng/ml,妊娠中期では0.19±0.06ng/ml,妊娠末期では0.22±0.05ng/mlであった。
2)妊娠中毒症妊婦血清中のhHGF濃度は,軽症型では0.21±0.06ng/mlであり,重症型では0.15±0.07ng/mlであり,正常非妊娠婦人と優位差を認めなかった。
 一方,HELLP症候群妊婦血清中のhHGF濃度は,1.25土0.35ng/mlであり,正常非妊娠婦人に比し優位に高値を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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