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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻5号

1992年05月発行

今月の臨床 分娩前後の1週間

ルーチン・ケア

10.胎盤娩出法

著者: 椋棒正昌1 柴田和男1

所属機関: 1淀川キリスト教病院産婦人科

ページ範囲:P.542 - P.543

文献概要

 胎盤の剥離は,児娩出後起こる子宮収縮によって胎盤の母体面(基底脱落膜)と子宮筋層の間隙が増大し,その間に形成された母体血の血腫の圧力により起こり,血腫の増大とともに胎盤が剥離される。自然の経過では,3〜4回の子宮収縮で剥離し,胎盤娩出まで30分以内が正常である。通常,胎盤は5〜10分で娩出し,平均出血量は250mlである。
 しかし,最近では良好な子宮収縮を起こし,出血量を減少させるために胎盤娩出時間の短縮への工夫がなされている。私達の施設でも,積極的胎盤娩出法により早期に胎盤娩出を図っているので,その手順を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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