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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻5号

1992年05月発行

今月の臨床 分娩前後の1週間

エマージェンシー・ケア

19.第3期出血の応急処置

著者: 岡田悦子1

所属機関: 1国立福山病院産科

ページ範囲:P.568 - P.570

文献概要

 産科臨床は米国でbloody business(血塗れの仕事)といわれるように出血との戦いである。出血の発生は分娩第3期から分娩終了直後に集中し,母体死亡の最大病因となっている。分娩開始前からの出血では胎盤早剥,前置胎盤など,第3期出血では癒着胎盤など,第3期以後の出血では弛緩出血,頸管裂傷,腟裂傷,会陰裂傷,骨盤内血腫,子宮内反などがあり,胎盤早剥,羊水栓塞,死胎児稽留症候群などによるDIC,ITP,vonWillebrand病など血液凝固障害による出血もある。これら疾患の鑑別診断も治療上重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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