文献詳細
今月の臨床 卵巣がん—疫学から治療まで
分類
文献概要
1992年3月,日本産科婦人科学会による「卵巣腫瘍取扱い規約第2部」1)が刊行された。この中には卵巣腫瘍の臨床的取扱いと登録の実際が盛り込まれており,既に刊行されている第1部2)には卵巣腫瘍の組織分類が載せられている。これにより,卵巣腫瘍取扱い上の基本的事項に関して,全国共通の基準が整ったことになる。今後はそれをもとに,わが国における卵巣腫瘍例の全国的登録や集計が進められ,治療成績の向上が図られる1)。
上記の取扱い規約では,わが国における卵巣がんの現況とその治療成績の国際的な比較を可能にするため,進行期分類として,国際産婦人科連合[Fédération Internationale de Gynécologie etd’Obestétrique(FIGO)]の分類3)と,国際対がん連合[Union Internationale Contre le Cancer(UICC)]によるTNM分類4)とが採用されている。ここでは,そのうちのTNM分類について,現行の分類法(1987年)4)を概説する。
上記の取扱い規約では,わが国における卵巣がんの現況とその治療成績の国際的な比較を可能にするため,進行期分類として,国際産婦人科連合[Fédération Internationale de Gynécologie etd’Obestétrique(FIGO)]の分類3)と,国際対がん連合[Union Internationale Contre le Cancer(UICC)]によるTNM分類4)とが採用されている。ここでは,そのうちのTNM分類について,現行の分類法(1987年)4)を概説する。
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