icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

今月の臨床 卵巣がん—疫学から治療まで 術中・術後診断

16.開腹所見のみかた

著者: 池田正典1

所属機関: 1近畿大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.818 - P.820

文献購入ページに移動
 卵巣がんによる死亡数はアメリカでは女性性器がんによる死亡数の第1位である。わが国においても年々増加の傾向にあり,女性性器がんのうちでは子宮頸癌による死亡数についで第2位となっている。とりわけ罹患数に比し,その死亡率が高いことが注目される。その原因としては,一般に卵巣がんは早期には無症状であることが多く,またその早期診断法もいまだ確立したものがなく,多くが進行した症例であることなどが考えられる。
 現在の卵巣がんの治療としては,手術療法,化学療法,放射線療法などを含めた集学的治療が一般的であるが,特に手術療法は治療としてばかりではなく,予後と密接な関係にある臨床進行期の決定,さらには術後の化学療法,放射線療法など治療方針の決定にきわめて重要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?