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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻7号

1992年07月発行

今月の臨床 卵巣がん—疫学から治療まで

手術療法

21.上皮性卵巣癌に対する保存的手術

著者: 西田敬1

所属機関: 1久留米大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.834 - P.835

文献概要

 他の固形癌と同様に卵巣癌における治療の第一選択は手術療法である。しかし細胞,組織学的な,不可視レベルの病変が早期例でも腹腔内あるいは後腹膜リンパ節へ進展していることも多く手術のみで根治性が期待できる症例は限られている。すなわち現時点における卵巣癌治療の成否の鍵は術後療法の有効性に因るところが大きいと言えよう。
 したがって卵巣癌に対する手術の役割としては根治性の追求よりむしろ,①組織型や進展度の確認,②腫瘍減量により抗癌剤などの術後療法をさらに効果的なものにすることが主目的となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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