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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻7号

1992年07月発行

今月の臨床 卵巣がん—疫学から治療まで

手術療法

22.腫瘍縮小手術の適応条件

著者: 関谷宗英1

所属機関: 1千葉大学医学産婦人科学教室

ページ範囲:P.836 - P.837

文献概要

 現在卵巣がん治療の原則は,手術療法による腫瘍の可及的摘出と,主としてシスプラチン併用化学療法による集学的治療である。手術療法では基本術式(両側付属器摘出,単純子宮全摘出,転移があるか疑われれば大網切除)が行えない進行がんが約50%を占めているので(日産婦卵巣がん登録委員会),腫瘍縮小手術(欧米のdebulking,cytoreductionにあたる)による予後改善が試みられてきた。
 通常腫瘍縮小手術は初回手術時と再開腹手術(second-look operation,SLO)時に行われるが,いずれにしてもシスプラチン併用化学療法が有効でないと,腫瘍縮小手術による予後改善は期待できない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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