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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻7号

1992年07月発行

今月の臨床 卵巣がん—疫学から治療まで

化学・放射線療法

27.Neoadjuvant Chemotherapyの導入とその背景

著者: 平林光司1

所属機関: 1国立福山病院産婦人科

ページ範囲:P.852 - P.853

文献概要

 術後化療では手術が導入療法であり,化学療法は強化,補助方法である。一方,術前化療では化学療法が導入療法であり,この2つを対比すると,当然の事ながら,術前化療は,手術効果に匹敵する位の高い有効率が得られるものでなければならない。CAP療法登場以前にはこのような高い有効率を示す化療剤がなかったことが術後化療への比重を高くした大きな要因と考えられる。事実,化療有効率が高くなった癌種では,すべてこの術前化療の問題が注目され,検討され始めているのが現状である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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