icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻8号

1992年08月発行

今月の臨床 高年婦人科—更年期から老年期へ

一般症状の診かた,とらえ方

16.帯下

著者: 中室嘉郎1

所属機関: 1大阪府立病院産婦人科

ページ範囲:P.939 - P.941

文献概要

 更年期から老年期にかけての婦人の帯下の原因は非常に複雑である。成熟婦人にみられるトリコモナス,クラミジア,マイコプラズマ,カンジダ,性器ヘルペス,淋菌,梅毒,非特異性腟炎のような感染症で帯下が増加している場合もあれば,エストロジェンの減少によって外陰が萎縮し脆弱化して帯下が減少している時にも,“帯下の訴え”をおこす。子宮頸癌や体癌のような悪性腫瘍においても帯下を主訴とすることがある。帯下感は主観的なものであり,体感異常による“帯下の訴え”のように質的,量的異常が認められないにもかかわらず強固な訴えをおこす場合がある。
 本稿においては更年期から老年期の婦人の帯下について問題点を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら