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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻9号

1992年09月発行

雑誌目次

今月の臨床 排卵—誘発と抑制の実際 排卵メカニズム

1.排卵と視床下部

著者: 川越慎之助

ページ範囲:P.1030 - P.1032

 卵巣の周期性は基本的には下垂体gonadotropin(Gn)によって支配されている。Gnの分泌様式には排卵期の爆発的な放出を中心にした大きな周期的変動とともに,その基礎分泌にも数十分ごとのパルス状変動が認められる。この下垂体Gn分泌パターンは視床下部のGnRHホルモン情報に対する応答として生じるものであるが,Gnの分泌リズムが卵巣機能の周期性を整える上できわめて重要なものとされている。本稿ではGnRH-Gn分泌のパルス調整に関わる神経内分泌機構と卵巣周期との関連について述べる。

2.排卵と下垂体

著者: 伊吹令人 ,   安藤一道

ページ範囲:P.1033 - P.1035

 排卵とは成熟卵胞が破れ(卵胞破裂),卵子が顆粒膜細胞に囲まれたまま卵胞液とともに腹腔に排出される現象である。この現象は成熟期婦人にみられ,視床下部—下垂体—卵巣系の巧みなホルモンバランスのもとでのみ起こる。本稿では特に下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピン(LH,FSH)分泌と排卵を中心とした月経周期との関係について概説する。

3.排卵と卵巣

著者: 田辺清男 ,   小林俊文

ページ範囲:P.1036 - P.1038

 排卵は子孫を残すために必須である受精可能な卵を卵巣より放出するという,きわめて重要な役割を担っている現象であり,同時にその後起こる受精,着床さらには妊娠の維持をも視野に入れた,複雑な変化である。そこで,本稿では卵巣で排卵が起こるプロセスを,簡潔に記述することとする。

4.排卵と副腎皮質

著者: 見尾保幸

ページ範囲:P.1039 - P.1041

 成熟婦人では,末梢血中の性steroids(estro—gens, androgensおよびprogestins)濃度に対する視床下部—下垂体—卵巣系のnegativeあるいはpositive feedback機構により巧妙な内分泌学的制御が行われ,排卵が起こる。したがって,内分泌疾患によるこれらの性steroidsの産生異常は,当然のことながら排卵障害につながることになる。性steroidsの主要な産生臓器が卵巣と副腎皮質であることから,副腎皮質機能と婦人の性周期との間に密接な関連があると考えられる。とくに,副腎でのsteroid生合成の異常に起因する高androgen血症と卵胞発育,排卵との関係が明らかとなってきた1)。本稿では,この副腎機能障害に基づく高androgen血症の発生機序とその卵胞発育,排卵に及ぼす影響について解説する。

5.排卵とモニタリング

著者: 本田育子

ページ範囲:P.1042 - P.1044

 排卵の予知には,BBTや頸管粘液をみる方法,estrogenやLHの血中,尿中レベルをみる方法,超音波断層法などが行われるが,超音波断層法はコストも低く,くり返し検査が行え,その場で結果が得られるため,刻々と変化する卵胞発育,排卵過程を観察するのに適している。とくに複数個の卵胞が発育する過排卵周期では血中estradiol(E2)値が卵胞総体をみるのに対し個々の卵胞が観察できるため超音波断層法は不可欠であり,他の方法と組み合わせて,あるいは単独で汎用されている。さらに急速に普及した経腟走査法では個個の卵胞が正確に計測されるため,われわれも1986年より経腟走査で卵胞モニタリングを行っている。超音波卵胞モニタリングは,①AIHやIVF-ETのタイミング,排卵時期の予測,hMG—hCG療法時のhCG切り替えのタイミング,②OHSSの予測,③卵胞消失(排卵推定)の確認,④異常卵胞発育周期(黄体化未破裂卵胞など)の診断に有用である。卵胞モニタリングは自然周期か,過排卵周期か,卵胞の計測方法,複数個の卵胞の発育形態などを考慮して行う必要がある。

誘発法の実際

6.排卵誘発法の選択基準

著者: 青野敏博 ,   苛原稔

ページ範囲:P.1045 - P.1047

 排卵が障害されると,無月経をはじめとする各種月経異常が招来され,既婚女性では不妊に陥る。排卵障害の治療目標としては,持続的な排卵性月経周期の回復が望ましいが,各種排卵誘発剤は一般に治療した周期にのみ有効で,永続的な効果は期待できない。
 このような状況なので,排卵誘発の対象は無排卵以外に不妊原因のない不妊女性であり,治療周期に排卵した卵子を受精,着床させることが必要である。一方排卵障害のため月経異常を訴える未婚女性や挙児を希望しない既婚女性に対しては,estrogenやgestagenなどの性ステロイドホルモンの補充療法を行うことになる。

7.クロミフェン

著者: 久保田俊郎 ,   麻生武志

ページ範囲:P.1048 - P.1050

 クロミフェン(clomiphene citrate)は,1961年Greenblattにより初めてその排卵誘発効果が報告された非ステロイド系合成薬剤(stilbestrolやchlorotrianisene)の誘導体で,化学式は1—〔P—(β—diethylaminoethyoxy) phenyl〕−1, 2—diphenyl—2—chloroethyleneで示される。この薬剤は無排卵周期症と第1度無月経症例に対する第1選択薬剤として広く用いられ,高率に排卵が期待できる。本稿ではこれまでのクロミフェンに関する数多くの報告に基づき,その作用機序や排卵誘発効果について簡潔に述べたい。

8.クロミフェンのバリエーション療法

著者: 関克義

ページ範囲:P.1052 - P.1053

 clomiphene citrate(CC)の投与法に関しては多くの研究報告がある。以下,CC単独投与のバリエーションについて述べ,CCと他剤との併用療法についても解説する。

9.hMG-hCG

著者: 佐久本哲郎 ,   高宮城直子

ページ範囲:P.1054 - P.1056

 FSH作用をもつhMGにより卵胞を成熟させた後,LH作用をもつhCGを投与して排卵を誘発するhMG-hCG療法は強力な排卵誘発法の一つである。本療法は,1960年Lunenfeldら1)により優れた治療成績が報告されて以来,各種無排卵症の治療に用いられ,きわめて有効な治療法であることが証明されてきた。また近年は同法を体外受精・胚移植における過排卵のための卵巣刺激法として広く用いられている。一方,本法の卵巣刺激作用が強力なため,卵巣腫大や腹水貯留に代表される卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や,それに関連する多胎妊娠・流早産などの副作用の多発も重要な問題である。また治療費用も高価である。
 本稿においては,hMG-hCG療法の患者選択,およびその具体的な施行方法について述べる。

10.pure FSH-hCG

著者: 水沼英樹 ,   伊吹令人

ページ範囲:P.1057 - P.1059

 閉経後女性の尿より抽出したヒト閉経後ゴナドトロピン(hMG)は強力な卵胞刺激作用を有する薬剤で,その優れた臨床成績についてはこれまでにも多数の報告がなされている。しかしながら従来のhMG製剤にはFSHばかりでなく相当量のLH活性が含まれるため,多嚢胞性卵巣(PCO)など内因性のLH分泌の高い排卵障害では,早発黄体化や卵巣過剰刺激症候群などが問題とされていた。このような問題の対策として,最近ではLHをほとんど含まないFSH製剤,pure FSHが開発され臨床応用がなされるようになった1)。現在,pure FSH製剤としてセローノジャパン社のFertinorm P,および日研化学の日研HMG 75が販売されているが,本編ではこれらの高純度FSH製剤を用いた排卵誘発法の実際について述べることとする。

11.GnRHパルス状投与

著者: 中村幸雄 ,   安藤索 ,   吉村泰典

ページ範囲:P.1060 - P.1062

 Gonadotropin releasing hormone(GnRH)は視床下部より90〜120分間隔で律動的(pulsatile)に放出され,下垂体前葉を刺激し,gonadotropinすなわちluteinizing hormone(LH),folliclestimulating hormone(FSH)分泌の調節を行っている。GnRHは1970年代初頭に分離,合成された10個のアミノ酸からなる視床下部性のdecape—ptideで,その後視床下部—下垂体系におけるGnRHの律動的分泌の役割に関する研究が進められ,1980年にはGnRH律動的投与による排卵誘発によって最初の妊娠例が報告されている。
 外因性GnRHの大量,連続的投与は,一過性のflare up現象の後,下垂体のdesensitization(down regulation)が惹起され,LH, FSH分泌は低下する。一方,GnRHの律動的投与は,下垂体GnRH receptor数を増加させ,この低下を回復させる。これらのことから外因性GnRHを律動的に投与して,gonadotropin分泌を促進し,排卵誘発,正常月経周期の回復を行おうとする方法であり,その適応や投与方法について概説する。

誘発法の副作用

12.OHSSの予防と管理

著者: 石丸忠之

ページ範囲:P.1063 - P.1065

 卵巣過剰刺激症候群ovarian hyperstimulationsyndrome(OHSS)の大部分はhMG-hCG療法で発生する。したがって,本稿ではhMG-hCG療法におけるOHSSの「予防と管理」について述べる。

13.重症OHSSの管理

著者: 工藤美樹 ,   岩下光利

ページ範囲:P.1066 - P.1068

 WHOは卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を症状の程度により3群に分類している(表1)1)。グレードIIIに分類される重症例では,腹水,胸水貯留をきたし,血清電解質のアンバランスや循環血液量減少に伴う血液濃縮,さらには血液凝固能障害まで起こす重篤な病態を呈する。
 本稿では始めに当院で最近経験した腸間膜動脈血栓をきたした重症OHSS症例を提示し,次に重症例の管理・治療方針について解説する。

14.排卵誘発と多胎妊娠

著者: 安水洸彦

ページ範囲:P.1070 - P.1071

 通常の自然排卵周期では,1個の主席卵胞(dominant follicle)のみが発育,成熟し排卵に至る。主席卵胞はその発育過程で,他の卵胞の発育を抑制するため,排卵に至る卵胞は原則的に1周期につき1個のみである。ところが,排卵誘発では非生理的な卵巣刺激を強いるため,複数の卵胞の同時発育,排卵が高率に発生する。この結果生ずる多胎妊娠は,ovarian hyperstimulation synd—rome(OHSS)とともに排卵誘発における主要で深刻な合併症である。
 多発排卵と多胎妊娠の頻度は,卵巣刺激の程度と一定の相関を示し,直接的卵巣刺激法であるゴナドトロピン療法では高く,内因性ゴナドトロピン放出を利用した方法では比較的低い。またゴナドトロピン投与量の増加とともに多胎の発生の危険が高まることも知られている。ゴナドトロピン療法を必要とする患者は,他の治療群より重症の排卵障害例であることを考慮すると,本療法が多胎発生の第一の危険因子であることは明白である。

15.ステロイドホルモンの副作用

著者: 松峯寿美

ページ範囲:P.1072 - P.1073

 排卵誘発または抑制の目的で性ステロイドホルモンを投与するとき,症状発現の度合いに個人差があるものの,ほとんどの患者が副作用を訴えている。
 副作用発現のため治療途中で自己判断によりホルモン服用を中止する患者もいるので,投与前にあらかじめ副作用について十分な説明を行っておくとよい。服用中断による消退出血で,患者は治療に対する不信感を抱くこともあるのでこの点にも留意したい。

疾患の治療

16.無月経のステロイドホルモン療法

著者: 田中昭一

ページ範囲:P.1074 - P.1076

 無月経に対する排卵誘発にステロイドホルモンを使用する対象は排卵障害の軽度な第1度無月経や無排卵周期症の思春期女子,未婚婦人や妊娠を希望しない既婚婦人などであろう。
 ステロイドホルモン療法には,エストロゲンとゲスターゲンの単独,あるいは両者の併用療法がある。

17.機能性出血のステロイドホルモン療法

著者: 平川舜 ,   川島夕美

ページ範囲:P.1077 - P.1079

 機能性出血とは,子宮体部に月経,妊娠と器質性疾患(炎症,腫瘍,外傷など)を認めないときに起こった子宮内膜からの出血をいうと定義されている1)。さらに排卵の有無,年齢区分,子宮内膜組織像による病型分類(表1)が的確な止血療法を選択する指標となる。

18.高プロラクチン血症

著者: 森宏之

ページ範囲:P.1080 - P.1081

 高プロラクチン血症の治療は,ドーパミン作動薬による薬物療法と,プロラクチン産生下垂体腫瘍に対する手術・放射線療法が主なものである。ブロモクリプチン(パーロデル錠®)はきわめて強力なドーパミン作動薬で,下垂体のD2受容体と強固に結合して,プロラクチン分泌を抑制し,かつ下垂体腺腫に薬理的に働き,その細胞を壊死に陥らせるといわれている。腺腫と機能性病変とを現在の診断法では明確な鑑別ができないので,機能性高プロラクチン血症は腺腫に移行する可能性がある,または腺腫を含む可能性があると臨床的には捉えておいたほうがよい。下垂体腺腫例でもブロモクリプチンによる薬物療法が,まず薬物療法が第一選択となることが一般的となっている。しかし薬物療法に抵抗性を示す症例もめずらしくないこと,さらに治療中に下垂体溢血などの重篤な合併症を引き起こす可能性があることなどの理由により,腺腫例はその診断が確定,または疑われる場合には原則として脳神経外科医の手に委ねるべきである。

19.多嚢胞卵巣症候群

著者: 吉田信隆 ,   平野由紀夫

ページ範囲:P.1082 - P.1083

多嚢胞卵巣症候群の診断
 多嚢胞卵巣症候群は最初SteinとLeventhalにより,無月経を伴った両側多嚢胞卵巣腫大・希発月経または無月経などの月経異常・不妊の3兆候を示した症例を集めて記載された1)。その後諸家の検討により,男性ホルモン過剰と多毛・卵巣の白膜の肥厚・LH/FSH比の上昇などが特徴とされるようになった2)。その中で一時LH/FSH比の上昇が多嚢胞卵巣症候群の決めてであるがごとく考えられるようになったが,最近,hLH・FSHを標準品とした測定法ではその特徴が現れにくい。さらに経腟超音波断層法により卵胞の数が一定数以上あれば多嚢胞卵巣の診断とする報告があるが,正常周期の卵巣でも10個以上の卵胞が認められている現状では,多嚢胞卵巣症候群の診断に境界線を引くことは困難である3)
 卵巣の白膜の肥厚が多嚢胞性卵巣の原因か結果かはいまだに不明のままである。一方,多嚢胞卵巣が男性ホルモン高値となる原因としては,卵巣間質細胞より形成される内莢膜細胞と同等の機能を持つ細胞の増殖,あるいは排卵しないことにより内莢膜細胞が遺残するため,顆粒膜細胞へ供給すべき女性ホルモンの前駆物質としての男性ホルモンの過剰産生が起こってしまうためと考えられる。

不妊治療

20.黄体機能不全の治療

著者: 松浦講平 ,   岡村均

ページ範囲:P.1084 - P.1086

 卵胞成熟から排卵を経て黄体が形成される卵巣周期には,エンドクライン(内分泌)(間脳—下垂体—卵巣系)およびパラクライン・オートクライン(卵胞局所)調節によって営まれている。一方,子宮内膜は卵巣周期と同期化し,増殖期内膜から着床に適した分泌期内膜へと変化(月経周期)する。
 黄体機能不全の病態としては,卵胞成熟過程の異常に続発するもの,あるいは黄体維持機構の破綻によるものが考えられるが,将来卵巣局所における調節因子の解析が進み,これらの臨床応用が可能となるまでは,表1の項目に従って治療するのが妥当であろう。

21.AIHの補助療法

著者: 儀間裕典 ,   稲福盛弘

ページ範囲:P.1087 - P.1089

AIH(配偶者間人工授精)の概要
 AIHは主として,男性側に不妊の原因がある場合に,性交によらないで,精液を直接子宮腔内または子宮頸管に注入することにより,できるだけ多くの良好精子を子宮腔内に存在させることで受精の可能性を高めることを目的とした不妊症の治療法の一つである。

22.IVF-ETのための卵巣刺激法

著者: 吉村泰典 ,   中村幸雄

ページ範囲:P.1090 - P.1092

 人為的な配偶子操作を必要とする体外受精胚移植(IVF-ET)を始めとする生殖医療においては,成熟した良質の卵をより多く採取することが必要不可欠とされている。中でも卵巣刺激法は妊娠率向上のための最も重要な因子のひとつと考えられており,現在もなお精力的に研究されている分野である。

23.漢方薬の応用

著者: 高橋諄 ,   矢内原巧

ページ範囲:P.1095 - P.1097

 排卵障害は間脳—下垂体—卵巣系での内分泌機能環の異常であり,西洋医学的には異常部位の診断法の進歩とともに,新薬剤の開発,応用によって,治療効果も格段に上がっている。一方,いぜん西洋薬のみでは治療が難しい症例のあることも事実であり,社会環境の複雑化にともなうストレスが原因と思われる中枢性の排卵障害も増加している。これらの症例に対し漢方製剤が有用であるとの報告が多いこと,副作用が少ないことなどから,漢方製剤の排卵障害の治療における必要性は近年ますます高まっている。

抑制法の実際—経口避妊薬

24.ピルの種類

著者: 山本宝

ページ範囲:P.1098 - P.1100

ピルとは
 ピル(経口避妊薬)とは一般にエストロゲンとプロゲストーゲンの混合剤をいい,現在考えられる避妊法のうちで最も確実な効果が期待できる。
 ところで,性ステロイド剤がピルとして使われたのは,プロゲステロンのみ多量に投与して排卵抑制を試みたPincusら(1951年)の報告が最初である。その後プロゲステロンに比べ,少量で強力なプロゲステロン作用をもつ合成プロゲストーゲン剤が開発され,またエストロゲンを加えた混合剤の方が排卵抑制の効果が高まることがわかってきた。1960年になるとメストラノール(150μg)とノルエチノドレル(9.85mg)の混合剤(エナビット10®)が米国食品・医薬品局(FDA)でピルとして初めて認可された。それから現在まで約30年間のピルの歴史を振り返ってみると,世界的に調査・研究が重ねられ,おもに安全性の面より大きな2つのうねりを経験し,改良が続けられてきた。

25.ピル投与時の注意事項

著者: 佐藤和雄 ,   大谷香

ページ範囲:P.1101 - P.1103

 エストロゲンとゲスターゲンの合剤(いわゆるピル)による排卵抑制法の実地臨床における主たる目的は経口避妊であるが,経口避妊法としてのピルは,わが国では認可されず,従来高用量ピルが代用されてきた。1986(昭和61)年「経口避妊薬の医学的評価に関する研究班報告」により低用量ピルの臨床試験が,わが国でも開始され,早ければ,本年度から実用に供される予定であった。しかし周知のように,AIDS感染症の増加により低用量ピルの実用が見合わされ,現在でもわが国では従来通りの高用量ピルを使用せざるをえず,低用量ピルがその有効性と安全性により避妊法の第1位を占める欧米とは異なる状況にある。そのため長期間のピルの投与においてはその副作用の点から十分な注意を必要とする。本稿ではピル投与時の注意事項としてピルの適応と禁忌を中心に,低用量ピルを含めて述べる。

26.ピルの副作用

著者: 植村次雄

ページ範囲:P.1104 - P.1106

 従来のピルの副作用としては,①静脈血栓塞栓症,②心筋梗塞などの虚血性心疾患,③脳卒中などの脳血管疾患,④高血圧,の4つの循環器系疾患発症の危険率を増加させることが挙げられてきた。この血管循環器系への作用は主として血液凝固系および脂質代謝への影響によるものである。

27.ピルの効用

著者: 広井正彦 ,   伊藤久仁子

ページ範囲:P.1108 - P.1109

 ピルは避妊効果が高く,妊娠に伴う各種疾病を減少させるが,わが国ではピル使用の歴史が少ないため副作用のみが強調される傾向がある。しかしピルには避妊効果のみならず副効用もあり,これについても考慮すべき点も多い。

抑制法の実際—GnRHアゴニスト

28.子宮内膜症

著者: 玉舎輝彦

ページ範囲:P.1110 - P.1112

 子宮内膜症の異所性子宮内膜は,正常子宮内膜と同様に程度に差があるが性ステロイドに反応し増殖し,月経時にも変化が起こり,疼痛を導き,これが月経困難症の原因となる。年月を経て,移植され増殖してきた異所性子宮内膜は,量を増し,骨盤内臓器であり,妊孕性にたいせつな卵巣や卵管に悪影響を与えることになる。したがって,子宮内膜症の主な臨床上の問題点は月経困難症と不妊症であり,この問題点の改善が治療目的となる。
 子宮内膜症は骨盤内で,びまん性に広がっていくため,卵巣機能や妊孕性を温存し手術的に除去するのは困難であるため,難治性となるが,薬物療法に反応することがある。

29.子宮筋腫

著者: 堂地勉

ページ範囲:P.1114 - P.1115

 子宮筋腫の治療は今までは手術療法が広く行われてきた。しかし最近では,結婚年齢や出産年齢の高齢化などに伴い子宮を温存しなければならない症例にしばしば遭遇する。
 子宮筋腫はエストロゲン依存性の疾患であることから,低エストロゲン状態を惹起する薬剤は子宮筋腫に応用できると考えられる。実際,子宮内膜症治療薬として登場したDanazolやGestri—noneが子宮筋腫患者に応用され,ある程度の臨床効果を有することが明らかとなった。最近ではGnRH agonistが強力な抗ゴナドトロピン作用を有し,DanazolやGestrinone以上にエストロゲン低下作用が強いことから子宮筋腫への応用が試みられるようになった。

カラーグラフ 胎盤の生理と病理・9

血行性感染症

著者: 中山雅弘

ページ範囲:P.1025 - P.1027

 子宮内感染症は絨毛膜羊膜炎と血行性感染症に大きく分けられる.胎盤の病理所見を検討することにより,容易にこれらを鑑別できることは本シリーズの第5回(絨毛膜羊膜炎)に記載した.今回は血行性感染症について記す.
 子宮内感染症として胎盤で絨毛炎を起こすものは,梅毒,リステリア,トキソプラスマ,サイトメガロウイルスや風疹ウイルスが主なものである.梅毒は壊死性血管炎や増殖性炎症を起こす.胎児・新生児に先天梅毒を起こす時には必ず胎盤に組織学的には病的な所見が得られると考えてよい.しかし,絨毛膜羊膜炎と異なり多数の組織標本を作成することが望ましい.絨毛膜羊膜炎の時には極端に言えば胎盤表面,臍帯の各1枚の切片で診断が可能であるが,血行性感染症の時は胎盤実質から少なくとも3枚以上の切片が必要であろう.先天性リステリア感染症では胎盤実質内に膿瘍形成があることが特徴である.先天性トキソプラスマ感染症はその存在自体にも疑問が投げかけられている.当センター病理の約10年間の経験においても臨床的な疑診例1例のみであり,それも死産の解剖後に確定できなかった.先天性サイトメガロ感染症は新生児の敗血症のみならず臨床的に原因不明の胎内死亡の時にも見つかることがある.

Current Research

遺伝子診断

著者: 鈴森薫

ページ範囲:P.1117 - P.1128

 ヒトは遺伝子の働きにより,その成立ちはもちろんのこと,病気をはじめ医学の対象となる現象も遺伝子のレベルで還元して捉えることができる。なかでも遺伝性疾患とくに先天代謝異常症などでは遺伝子レベルでの解明が急速な進展を遂げており,それらは遺伝子での変異の検出に留まらず,それぞれの異常による病態代謝をも明らかにされるに及び,それにつれて出生前診断あるいは発症前診断から最近では遺伝子治療まで現実味を帯びつつある現況にある。
 本稿では,まず遺伝子の概念,遺伝子診断の原理など基本となる事柄に触れ,ついで私どもが行っているこの手法を応用した出生前診断症例について述べてみたいと思う。

原著

性器下垂・脱の臨床的検査

著者: 佐倉まり ,   瀧沢憲 ,   安達知子 ,   井口登美子 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.1129 - P.1132

 当科における1985年から1989年の5年間の性器下垂・脱110症例の手術術式,合併症,再発を検討した。
 外来通院中の患者については外来病歴より,また,外来で経過観察されていない症例についてはアンケートにより,長期の合併症,再発等の調査を行った結果,81症例(73%)について術後2年以上の予後が判明した。
 当科の標準術式は腹式単純子宮全摘出術,前腟壁形成術,膀胱縫縮術,後腟壁形成術,肛門挙筋縫縮術で,手術成績は概ね満足できるものであったが,ダグラス窩に再発するものが少なからず認められたので,同部への術式改良を加えた。

ヒト胎盤絨毛組織cytosol分画によるヘパリンの不活性化

著者: 飯岡秀晃 ,   赤田忍 ,   山田嘉彦 ,   島本太香子 ,   森山郁子 ,   一條元彦

ページ範囲:P.1133 - P.1135

 ヒト胎盤絨毛組織より分離したcytosol分画を用いて,そのヘパリンの不活性化作用について検討し,以下の成績を得た。
 (1)ヒト胎盤絨毛組織より分離したcytosol分画には,カルシウム再加時間,部分トロンボプラスチン時間,プロトロンビン時間およびトロンビン時間を短縮も延長もする活性は認めなかった。したがって,cytosol分画には,凝固促進活性ならびに凝固阻止活性を認めないことが示された。
 (2)ヒト胎盤絨毛組織より分離したcytosol分画とともにヘパリンをincubationすると,ヘパリンによる部分トロンボプラスチン時間延長作用は減少した。したがって,cytosol分画には,ヘパリン不活性化活動性を認めることが示された。
 以上より,絨毛間腔にて母体血流との直接の接点となるヒト胎盤絨毛組織にはヘパリン不活性化物質が存在し,血液凝固学的に重要な役割を果たしていることが示された。

症例

出生前に診断しえたCongenital Cystic Adenomatoid Malformation(CCAM)を合併した非免疫性胎児水腫の1症例

著者: 畑沢淳一 ,   樋口誠一 ,   早川正明 ,   佐藤栄寿 ,   松浦亨 ,   平野秀人 ,   真木正博

ページ範囲:P.1136 - P.1139

 先天性嚢胞性疾患の特殊型であるcongenital cystic adenomatoid malformation(CCAM)を伴う非免疫性胎児水腫妊娠26週で診断し得た症例を経験したので報告する。症例は超音波検査により羊水過多および胎児腹水を指摘され,さらに右肺野に嚢胞状腫瘤を認めた。妊娠31週に破水および胎児心不全徴候のため帝王切開にて出生したが27時間後に死亡した。剖検の結果,右肺中葉に発生したII型のCCAMであった。

薬の臨床

酢酸リュープロレリン徐放性注射剤(TAP−144—SR)の子宮内膜症に対する臨床的有用性の検討

著者: 松尾明美 ,   岩下光利 ,   中山摂子 ,   三室卓久 ,   瀬戸山琢也 ,   小林万利子 ,   工藤美樹 ,   吉井大介 ,   安達知子 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.1140 - P.1148

 LH-RHアゴニストの酢酸リュープロレリン徐放性注射剤(TAP−144—SR)の酢酸リュープロレリン(TAP−144)として1.88mgまたは3.75mgを子宮内膜症患者33例に4週に1回,計6回(24週間)皮下投与した結果,血清中エストラジオールを確実に抑制し,子宮内膜症の諸症状・所見を改善した。とくに,3.75mg投与では月経時および月経時以外の自覚症状の改善率は85〜100%であり,またダグラス窩の硬結ならびに子宮の可動性の制限を評価した他覚所見の改善率は73%と,その臨床効果は既存の子宮内膜症治療剤と同等以上であると考えられた。副作用としては,本剤の薬理作用の結果である低エストロゲン状態に基づくと考えられる自覚的症状がほとんどであり,投与中または終了後に消失または軽快したものが多かった。酢酸リュープロレリン徐放性注射剤(TAP−144—SR)は子宮内膜症治療剤として有用なLH-RHアゴニストであると考えられる。

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻7号(2022年7月発行)

今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する

76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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