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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻9号

1992年09月発行

文献概要

今月の臨床 排卵—誘発と抑制の実際 誘発法の実際

9.hMG-hCG

著者: 佐久本哲郎1 高宮城直子1

所属機関: 1琉球大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1054 - P.1056

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 FSH作用をもつhMGにより卵胞を成熟させた後,LH作用をもつhCGを投与して排卵を誘発するhMG-hCG療法は強力な排卵誘発法の一つである。本療法は,1960年Lunenfeldら1)により優れた治療成績が報告されて以来,各種無排卵症の治療に用いられ,きわめて有効な治療法であることが証明されてきた。また近年は同法を体外受精・胚移植における過排卵のための卵巣刺激法として広く用いられている。一方,本法の卵巣刺激作用が強力なため,卵巣腫大や腹水貯留に代表される卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や,それに関連する多胎妊娠・流早産などの副作用の多発も重要な問題である。また治療費用も高価である。
 本稿においては,hMG-hCG療法の患者選択,およびその具体的な施行方法について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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