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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科46巻9号

1992年09月発行

今月の臨床 排卵—誘発と抑制の実際

抑制法の実際—経口避妊薬

24.ピルの種類

著者: 山本宝1

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1098 - P.1100

文献概要

ピルとは
 ピル(経口避妊薬)とは一般にエストロゲンとプロゲストーゲンの混合剤をいい,現在考えられる避妊法のうちで最も確実な効果が期待できる。
 ところで,性ステロイド剤がピルとして使われたのは,プロゲステロンのみ多量に投与して排卵抑制を試みたPincusら(1951年)の報告が最初である。その後プロゲステロンに比べ,少量で強力なプロゲステロン作用をもつ合成プロゲストーゲン剤が開発され,またエストロゲンを加えた混合剤の方が排卵抑制の効果が高まることがわかってきた。1960年になるとメストラノール(150μg)とノルエチノドレル(9.85mg)の混合剤(エナビット10®)が米国食品・医薬品局(FDA)でピルとして初めて認可された。それから現在まで約30年間のピルの歴史を振り返ってみると,世界的に調査・研究が重ねられ,おもに安全性の面より大きな2つのうねりを経験し,改良が続けられてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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